領土館「体感的に解説」 きょう開館、尖閣コーナーも セレモニーに市長、副知事

㊨移転した「領土・主権展示館」の開館式でテープカットする衛藤領土問題担当相ら(左から4番目)㊧「領土・主権展示館」の尖閣諸島コーナー入口=石垣市提供

 政府は20日、石垣市の尖閣諸島や島根県・竹島などに関する日本の立場を紹介する「領土・主権展示館」の移転作業を完了し、開館式を開いた。衛藤晟一領土問題担当相はあいさつで「体感的に分かりやすく解説できていると自負している」と強調した。一般オープンは21日から。
 コンセプトは「『進化した』『体感的な』『広がりを持った』展示館」。新たな展示館は、東京・霞が関の虎ノ門三井ビルディングの1、2階に位置し、専有面積は従来の約7倍の約700平方㍍に拡張された。
 視覚的な技術も取り入れ、北方領土についてプロジェクションマッピングを用いてロシアとの交渉の経緯などを説明するなど展示内容の充実を図った。竹島や尖閣諸島に関し、韓国や中国の主張に反論するパネルも設置した。

 尖閣諸島専用のコーナーでも各種資料を展示し、ジオラマ(立体模型)、映像も駆使しながら、かつて日本人が島に居住していた様子などを紹介している。
 開館式には石垣市の中山義隆市長、謝花喜一郎副知事、北海道の鈴木直道知事、島根県の丸山達也知事らが出席した。
 開館式後、中山市長は「私が初めて見る資料もあり、非常に興味深かった。国会の近くにあり、国会見学に来た児童なども気軽に立ち寄れる。英語や中国語のパンフレットもあり、訪日外国人にも日本の主張を知ってもらえる。ぜひ多くの皆さんに見てほしい」と期待した。
 旧展示館は東京・日比谷公園内にあり、場所が分かりにくいなどの課題が指摘されていた。新展示館は虎ノ門駅から徒歩1分で、交通アクセスも改善された。土、日、祝日も開館。月曜日と年末年始は閉館する。連絡先は℡03-6257-3715。

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