県は28日、首里城復興基本方針に関する有識者懇談会(会長・下地芳郎沖縄コンベンションビューロー会長)の初会合を首里社館で開き、歴史、文化、観光の専門家8人が議論した。
玉城デニー知事は冒頭、「委員の皆様のご意見をうかがいながら、今年度中に首里城復興基本方針を取りまとめ、早期復旧・復興に向け取り組んでいきたい」とあいさつした。「数多くの支援が寄せられ、復旧を願うすべての人々の励みになっている」とも強調した。
首里城の活用について委員からは、観光地として「見る」だけではなく「どう使うか」という視点で再建に取り組むべきとの意見が出た。具体的には「経世門を核とする周遊ルートの活用」「32軍壕の歴史学習への活用」「組踊や伝統芸能を見せる施設としての整備」などが挙がった。