那覇港寄港のクルーズ客船で大規模検疫 横浜港で3千人超が対象か

 乗客ら3千人以上が乗ったとみられるクルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス」を利用した男性(80)が香港で新型コロナウイルスの感染が確認された問題で、横浜市は3日、船が同日午後7時半ごろに横浜・大黒ふ頭沖に停泊後、検疫を受けると明らかにした。厚生労働省によると、医師や看護師らが乗り込み、乗客乗員全員の健康状態を確認する
 一方、菅義偉官房長官は3日の記者会見で、武漢から邦人を帰国させる政府チャーター機第4便の派遣について「中国側との調整や準備の関係上、今週半ば以降にならざるを得ない」と述べた。外国人の入国拒否措置に関しては、2日時点で8人の入国を拒否したと明らかにした。

 クルーズ客船の運営会社「カーニバル・ジャパン」(東京)によると、乗客定員は約2700人、乗組員は約1100人。男性は1月20日に横浜から乗船し、同25日に香港で降りた。船内の医療センターは受診していない。香港メディアによると、男性は乗船前からせきが始まり、下船前にひどくなった。
 運営会社によると、現時点で他の乗客乗員に肺炎が疑われるような症状が出た人はいない。医務室の医師が男性に対応した乗務員を診察したが、問題はなかったという。
 船は横浜を出発後、1月22日に鹿児島、2月1日に那覇に寄港した。鹿児島県は3日、男性の県内での足取りを調べるため、香港政府に情報提供を求めるよう、厚労省に要請した。県によると、多くの乗客は鹿児島港(鹿児島市)に寄港中、県内を巡るツアーに参加。感染した男性が下船したかどうかは不明という。
 ツイッターを通じて共同通信の取材に応じた乗客の男性(36)によると、船内で感染者の情報は伝えられなかったといい、「何の情報ももらえないことが不満」と訴えた。

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