【里永記者の「これ聞いていいですか?」】前川喜平元文科事務次官 下

 なるほど。前川氏は講演で、「私みたいなのはかなり少数派(マイノリティ)。文科省では異端だった。うまい具合に面従腹背してたんで、事務次官までいっっちゃった」と笑ったが、本当にマイノリティに〝優しい〟人なのだろう。
 身近な役人たちに寄り添って違法な天下りを斡旋し、それ以外の多くの人の雇用がどうなるかなどは無とんちゃく。韓国や中国のような「何が何でも日本が悪い」という〝日本憎しの世界的マイノリティ〟―ここにはあと、国家ぐるみで日本人を拉致している北朝鮮が入る―と同じような主張をする。それが〝歴史学の天才〟、前川喜平氏なのではないか―。
 あぁ、やっぱりあれもこれも聞いてみたかった!
 せっかく八重山日報が後援し、せっせとインタビューの準備までしたのに、全く取材できなかった無念さが残る。
 しかし取材できなかった理由は恐らく、会社が講演会を後援していることをいいことに、取材依頼を受け入れてもらえるだろうと思い込んだ高慢さ、前川氏ほどの人物であれば、どのような取材も快く受けて立ってもらえるだろうという期待感ゆえ、心の中で「前川氏と渡り合ってやろう」と考えていたからではないのか―。
 とすれば、前川氏とは異なる立場からさまざまな疑問をぶつける姿勢の中にも、表情や考え方は「柔」らかく、本心から相手の幸せを祈り「拝」むという「面・柔・腹・拝」(めんじゅうふくはい)の意志が、私には足りなかったのだ!(里永雄一朗)

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