今年で閉園する石垣市のやえやま幼稚園(登野城、宮良勝也園長)、みやとり幼稚園(石垣、市原教孝園長)は19日、それぞれお別れセレモニーを開き、やえやま幼稚園は87年、みやとり幼稚園は74年の歴史に幕を下ろした。共に施設の老朽化が進み、地域内に子どもたちの受け皿となる他の保育・教育施設が存在することから、市教育委員会は両幼稚園とも、今年度限りで園児募集を停止した。
やえやま幼稚園
同園の累計の園児数は8926人。宮良園長は「昭和、平成、令和を歩み、地域の4、5歳児を健やかに育ててきた。87年の長きにわたり、温かい支援をいただいた」とあいさつ。
47年前、近くに家を建て、園児たちを見守ってきた登野城字会の玉城学前会長(71)は「非常にさびしい思い」と声を詰まらせ「いつの日か、どこかで、やえやま幼稚園の名前が復活することを願いながら今日を迎えた。やえやま幼稚園さようなら、ありがとう」と感謝を伝えた。