泡盛出荷、15年連続減少 県酒造組合 背景に嗜好の多様化

2019年の泡盛出荷量を発表する県酒造組合の佐久本学会長(右)、土屋信賢専務理事=7日午後、県酒造組合

 県酒造組合(佐久本学会長)は7日午後、2019年の泡盛総出荷量(アルコール度数30度換算)を発表した。総出荷量は前年比4.9%減の1万5349キロリットルとなり、ピーク時の04年(総出荷量2万7688キロリットル)から15年連続減と悪化の一途をたどっている。
 出荷先の内訳は、県内出荷量が同5.0%減の1万3193キロリットル、県外は同0.5%減の2772キロリットルとなった。
 一方で、海外は同43.2%増の44キロリットルだった。18事業年度の経営状況は、全45社のうち黒字25社、赤字20社だった。営業利益1億円超は前事業年度比2社減の1社となった。45社の売上高合計は142億2400万円(対前事業年度比2.5%減)、営業利益率は対前事業年度比3.5ポイント減のマイナス0.6%となった。

 佐久本会長は出荷量減少について、消費者の嗜好の多様化や健康志向に伴う低アルコール選考などを背景に、泡盛消費の減少が続いていることや、昨年10月の消費税増税などを挙げた。経営状況では、瓶やラベルといった資材の高騰、販促費の増加などを挙げた。
 同組合では今後、5月の総会までに泡盛業界の振興策を短・中・長期に分け取りまとめ、取り組みを確実に展開していき、国内外への需要喚起、確固たる経営基盤の確立を目指す。
 また、会見では、11、12の両日に那覇市内で予定された「第3回島酒フェスタ」の中止も正式に発表した。同時開催予定だった「第35回泡盛の女王選出大会」は関係者のみで行うとした。新女王選出後、関係各位に向け発表する。

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