【視点】中国の野心、沖縄の未来に影

 石垣市の尖閣諸島周辺海域で、領海侵入した中国公船「海警」が与那国町漁協所属の漁船に接近、追尾する事態が発生した。海上保安庁の巡視船が警護に当たり、漁船の安全を確保したが、日本の主権が公然と侵害され、日本人の生命や安全が危機にさらされた重大な問題だ。日本政府や沖縄県には毅然とした対応が求められる。
 与那国町議会は11日、尖閣諸島での警戒監視体制強化と安全操業を求める意見書を全会一致で可決した。町漁協組合長の嵩西茂則町議は日本の領海で操業しているので、中国公船に追尾されるなどということは想定していなかった」と語った。しかし国境の八重山では既に、当たり前のことが当たり前でなくなっている厳しい現実がある。
 「海警」は3日連続して領海侵入しており、漁船を執拗に追い回したことがうかがえる。他国の主権侵害の「確信犯」であることは明らかだ。中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)副報道局長は11日の定例記者会見で、日本漁船が「中国の領海内で違法な操業をした」と批判した。
 中国は尖閣が自国領であるという一方的な主張に基づき、中国公船が警察権を行使したと国際社会にアピールする狙いがあるようだ。

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