現職2氏が無投票当選 石垣市区で12年ぶり2回目 従来通り保革が議席分け合う 県議選

当選確実となり、万歳三唱する大浜一郎氏(写真左)=29日、市内事務所。当選確実となり、万歳三唱する次呂久成崇氏(写真右)=29日、市内事務所

 任期満了に伴う第13回県議選が29日告示された。石垣市区(定数2)では無所属現職、次呂久成崇氏(46)=共産、社民、社大推薦=と自民現職、大浜一郎氏(58)=公明推薦=が立候補し、他に立候補者がなかったことから、両氏の無投票当選が決まった。ともに2期目の再選。石垣市区が無投票になるのは2008年以来、12年ぶり2回目。従来通り、保革が1議席ずつ分け合う形が維持された。

 新型コロナウイルスの影響で、両陣営とも支持者多数が参加する通常の出発式・出陣式は開かず、立候補の届け出を終えたあと、選対関係者のみで小規模なセレモニーを実施した。
 次呂久氏は「医療・経済・教育がしっかりとリンクした『八重山モデル』を実現することで、離島のどこに住んでいても安心して暮らせる社会を実現させる」、大浜氏は「離島があるからこそ沖縄が輝く、離島があるからこそ世界の人が憧れる。離島があるからこそ私たちは誇れる。そのような島々をぜひ作っていきたい」と訴えた。
 両氏は選挙カーに乗り、街宣活動を展開。立候補の受け付けが締め切られた午後5時、無投票当選が確定すると、両氏とも事務所に戻って支持者から祝福を受け、バンザイ三唱した。
 今選挙では、保革両陣営が早々に現職の続投でまとまった。両陣営内や第三極から一時、新たな候補者を模索する動きもあったが、いずれも具体化しなかった。
 両陣営とも新型コロナウイルス対策や離島振興を主要政策に掲げたが、新型コロナウイルスの緊急事態が宣言され、後援会事務所が一時閉鎖される異例の事態に。
 後援会活動が不活発だったことに加え、早い段階で無投票が濃厚になったことから有権者の関心も盛り上がらず、選挙ムードは終始低調だった。
 石垣市区では過去、1972年の第1回県議選で宮良長義氏と小底貫一氏、08年の第10回県議選で高嶺善伸氏と辻野ヒロ子氏が無投票当選した。

 当選者プロフィール
 次呂久成崇(じろく・まさたか)1974年4月13日生まれ、45歳。八重山高校、九州産業大卒。2005年、石垣市役所採用。15年退職。16年の県議選で初当選。
 大浜一郎(おおはま・いちろう)1962年3月7日生まれ、58歳。八重山高校、青山学院大卒。株式会社石垣エスエスグループ社長。2018年の県議補選で初当選。

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