「6次化」米きょう発売 みやぎ米屋が自社ブランド

新商品を手に、「企業内6次化の自社米で地産地消を推進する」と意気込むみやぎ米屋の宮城常務取締役(右)とみやぎ米穀の宮城社長=14日午後、みやぎ米屋乾燥工場内事務所

 みやぎ米屋㈱(宮城隆代表取締役社長)が15日から、企業内6次産業化による初の自社ブランド米の新商品「星の美(かい)しゃ」と「於茂登のひかり」を店頭で発売する。宮城智一常務取締役は石垣島産の自社米での地産地消を推進することで、「コロナなどで物が入って来なくても、島の人たちの食を支えられるようにしたい」と強調した。

 同社は5年前、グループ会社の農業生産法人㈱みやぎ米穀(宮城翔伍代表取締役社長)を創設し、石垣島産ひとめぼれを生産してきた。
 3年前から試行錯誤を重ねながら生産量を増やし、昨年5月、石垣市内の乾燥工場に米乾燥調整を設備して、水稲生産・加工・精米の販売までの企業内6次産業化を実現させた。
 「星の美しゃ」は茨城県の種籾から育て、粒が大きめであっさりとした食感が特徴。1期米の作付面積は11㌶、約30㌧の収穫量。
 「於茂登のひかり」は富山県の種籾から育て、ほど良い香りと甘さ・艶(つや)が特徴。1期米の作付面積は2㌶、約10㌧弱の収穫量だったという。
 同商品は3月には、新商品の開発や新分野への進出など新たな取り組みによる経営向上に挑戦する中小企業の計画を支援する県の「経営革新支援制度」の承認を受けている。
 みやぎ米穀の顧問でもある宮城常務取締役らは14日、乾燥工場内事務所で記者会見を開き「ひとめぼれよりおいしい。日本人好み」と太鼓判を押し、「県の奨励品種も目指す。1、2年後には大粒だけを厳選したプレミアム商品の販売も検討している」と話した。
 県内一の規模である年間約40㌶で、営農IOTシステムを活用したスマート農業を実践しており、「5年後には年間100㌶にしたい」と意気込んだ。
 希望小売価格はいずれも5㌔袋1980円(税別)。両新商品と石垣島産ひとめぼれの各2合をセットにした贈答用も1800円(税別)程度で販売する。
 当面は店頭のみの販売で、7月中はキャンペーンとして税抜き価格で販売する。

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