離島に感動 賞賛の声やまず コロナ禍 甲子園の夢後輩に 八重高凱旋

空港であいさつする内間敬太郎主将=3日、新石垣空港

 八重山高校野球部(内間敬太郎主将)は3日、県高校野球夏季大会の優勝から一夜明け、深紅の優勝旗を先頭に新石垣空港へ凱旋した。空港では多くの家族や関係者らが出迎え、島に感動を運んだ選手らを拍手で迎えた。コロナ禍がなければ甲子園の夢を果たしていただけに惜しむ声も聞かれた中、八重高球児の3年間は初の県制覇という偉業で完結し、夢は後輩に受け継がれた。

 横断幕を持って出迎えた父母会の下地勝紀さんは「小さい時から見ていた子どもたちなので、心を打たれて言葉が出なかった。後輩には先輩たちの良い面をもらい、自分たちの色を出して先輩に負けじと頑張ってほしい」と期待した。
 凱旋した伊志嶺隆会長は「八重山の方々に感動を与えられたかなと思う。八重高野球部は地元の子どもたちだけで編成し、その中で頂点を取った。本当に誇り」とあいさつ。
 内間敬太郎主将は盛大な出迎えを受け「いろいろな方に支えられて野球ができることを心から感謝している。これからも離島の3高の応援をよろしくお願いします」と報告した。
 内間主将の弟で八重農1年生の内間究君(15)は出迎えの一人。「一番近いところで見て来て、チームがどこよりも練習していたのは分かっていた。優勝して甲子園がないのは残念だけど、敬太郎の分まで甲子園に行きたいと強く思った」とたたえた。
 石垣中で当時コーチを務めていた波照間督起監督は「八重山野球の歴史を作った。こんなチームを作りたいと思う。お疲れさん、よく頑張ったと声を掛けたい」と話した。
 石垣中出身の同級生で鹿児島県の神村学園の三塁手と外野手の渡邉翔也君(18)は今夏の県大会で優勝。「こいつらならやってくれると信じていた。もし甲子園があったら、甲子園の舞台で戦いたかった」と悔しさをにじませた。
 八重農のエース親里大翔君(18)は「離島のチームが優勝してびっくり。商工、八重農の分まで頑張ってくれ、期待に応えてくれたのがうれしかった」と喜んだ。

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