野菜高騰続く 九州豪雨と台風で品薄に 石垣市内

レタスの陳列棚を整える店員。ため息の出る値札が付いている=2日、サンエー石垣シティ

 石垣市内のスーパーで野菜の高騰が続いている。キャベツやレタスを中心に通常の2倍の価格も。7月の九州豪雨で出荷量が減り、1日に八重山地方に接近した台風9号が流通停滞を招いて追い打ちを掛けた。超大型の10号も迫り、価格安定の見通しが立ちにくく、消費者の財布にも厳しい夏が居座っている。

 スーパー「サンエー石垣シティ」(真栄里)によると、2日現在、レタス、キャベツの価格はともに1玉398円。通常の1・5~2倍に当たる。タマネギやジャガイモ、ニンジンなど土の中で育つ野菜も通常に比べて1・5~2倍の価格帯で推移している。
 レタスとキャベツのほか、白菜も1玉売りでは高くて買い手がなく、2分の1、4分の1カットにして値を下げて販売している。
 カット野菜や冷凍野菜など天候不順の影響を受けずに価格の安定する工場生産野菜に需要が集まり、品薄状態が続いている。
 高騰は九州豪雨を機に始まった。野菜の仕入れ先の産地は時期によって変わり、九州が収穫最盛期の時に水害に見舞われた。出荷量が減って需要過多になり、高値を招いた。「水腐れ」と呼ばれる状態になり、質も落ちているという。
 8月に入って北海道産の野菜が出回り、価格が落ち着く兆しを見せたが、台風9号で航空、船舶の貨物便が運休になって入荷が止まり、再び値を上げた。
 カット野菜やモヤシ、カイワレなど消費期間の短い野菜は空路で運ぶのが一般的で、運航停止の影響を特に受けている。
 6~7日には台風10号が沖縄に接近する。1959年の伊勢湾台風並みの「特別警報級」の勢力に発達すると予想されている。流通の再度ストップが確実視され、現時点では価格の収まる見通しが立っていない。
 市内の主婦(62)は「高くて1玉では買えない。旧盆で親戚が集まったのに十分なもてなしができなかった」と言う。
 サンエー石垣シティ食品館の上原誠副店長は「天候が安定して価格が落ち着くのを願う。今は値段が高い上、品質も落ちているのでカット野菜や冷凍野菜で済ませる方がいいかもしれない」と話している。

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