八重山で初の院内感染 かりゆしの入院患者9人 80代女性1人が重症 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染者が出たことを受け、閉鎖を告知する貼り紙が出たかりゆし病院=16日午前

 県八重山保健所は16日、医療法人上善会かりゆし病院(境田康二院長)に入院する60~90代の男女9人が新型コロナウイルスの陽性反応を示したと発表した。八重山で院内感染が発生するのは初めて。感染者は、いずれも回復期病棟の入院患者で、うち80代女性1人が重症という。同院は31日まで閉鎖し、外来や入退院をストップする。感染者は八重山全体で70人となった。

 陽性が確認されたのは、男性が80代3人、女性が60代1人、70代2人、80代2人、90代1人の計9人で、いずれも高血圧や心不全などを抱える。
 うち1人が重症、8人は発熱等の軽症で、現在、県立八重山病院に転院している。
 境田院長によると、10日ごろから発熱等を訴える患者が確認され始め、その後も症状を訴える患者が相次いだため、15日に抗原検査を実施、同日、4人の陽性が確認された。
 これを受け、16日には医師3人と症状のある患者23人を検査し、さらに患者5人の陽性を確認した。
 理学療法士や作業療法士など、症状のない職員33人についても検査を進め、18日には結果が判明する。
 八重山病院では今後13床まで感染症対応可能にし、高齢者を優先的に入院させる。職員で陽性が確認された場合には宿泊療養施設に入所させる。
 新規感染者5人のうち4人は、この日の県発表分に入っていない。

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