離島・本島格差埋まらず 医師不足 県の確保策、不発

 八重山地域の2018年度の人口10万人当たりの医師数は166・4人で県平均(240・7人)より74・3人少ないことが分かった。県は離島の医師確保を図る施策を打ち出しているが、格差は埋まらず、不発に終わっている。

 人口10万人当たりの医師数の推移は(グラフ)の通り。八重山地域は県平均より60~80人台少ない状況が続いている。同じ離島の宮古島地域を下回る傾向も示している。
 県の大城玲子保健医療部長は県議会定例会で「県平均は全国平均を上回っているが、離島は下回っている」と答弁し、格差の埋まっていない現状を認めた。
 看護師も18年度の県平均が1060・6人なのに対し、八重山地域は798・1人と大きく水をあけられている。
 県は離島勤務に応じる医師の報酬を上積みしたり、医学生の奨学金の返済を免除したりする誘導策を講じているが、格差是正の決め手にはなっていない。
 離島、過疎地域の医師不足は全国的な課題で各自治体も頭を悩ませている。新型コロナウイルス感染拡大で医療従事者の増強が求められる中、効果の鈍い従来の医師確保施策を見直す必要性が指摘されている。

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