医療従事者に感謝と敬意 桃林寺などでブルーライト

青く光る桃林寺の仁王像=4日午後8時ごろ、桃林寺

建設やリフォームを手掛ける㈱前木組(前木繁孝代表取締役社長)は、照明器具などを提供するAsOne(アズワン)㈱(鴨川弘一代表取締役)と協同で、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために奮闘する医療従事者らに感謝し、ウイルスの収束を願う意味を込めて、石垣市内でブルーライトの点灯を行っている。桃林寺やホテルピースアイランドイン八島で、日が沈む午後6時~11時ごろまで見ることができる。コロナの収束を願いつつ、3月までは点灯を続けるという。
コロナの混乱が始まった2020年4月、前木さんは医療現場で働く人々を励ましたいと、ブルーライト点灯の企画を鴨川さんに提案。イベントが減少しLEDライトの在庫に余裕があったこともあり、翌月、㈱前木組の外壁へ最初の設置が実現した。
同年9月、臨済宗妙心寺派南海山桃林寺(小林昌道住職)の仁王像にボランティアでLEDライト4台を設置。年末にはホテルピースアイランドイン八島(八島町)の外観に11台を設置した。
「信頼」と「安全」を表す青のライト点滅は、コロナと闘う関係者への敬意を示すイギリス・ロンドン発祥の取り組み。
前木さんは「医療従事者の方々は我々の想像を超える苦労をしている。青い光は、人々の心を安らげる力もある。微力だが、励ましと感謝の気持ちを伝えたい」と話した。
設置は全て鴨川さんが一人で行っており、保守点検以外は費用を受け取っていない。雨や風によるライトの破損が心配されるので、定期的なケアと確認が必要だという。

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