電動キックボードで離島周遊 安栄観光が初の取り組み 

サザンゲートブリッジで試乗する関係者ら=11日午前、サザンゲートブリッジ

 安栄観光(森田安高代表取締役)は11日、「電動キックボード・Rimo(リモ)」で離島を周遊する日本初の観光プランを、㈱ゴールドストーンブラザーズ(石井光哉代表取締役)と発表した。Rimoは折り畳んで船に持ち運びが可能で、完全電気で走ることが特徴。自然環境を壊さずに離島を巡る、次世代の観光スタイルとして注目される。

 石垣港離島ターミナルの同観光前で開催されたキックオフセレモニーで森田代表は、「世界自然遺産登録間近の西表島をはじめ、八重山諸島の美しい自然を維持しながら爽快な体験ができる新しい取り組み。非常に楽しみだ」と意気込んだ。
 同事業は、安栄観光の50周年記念として実施された。今回50台を導入し、需要を見て、台数の増加や山道に適した大型モデルの導入を検討するという。
 石井代表によると、Rimoは①車体が折り畳めるため、船で各離島への持ち運びができる②日本初となるナンバーが付いた電動キックボードで、公道を気兼ねなく走行できる―ことが特徴。
 家庭用のコンセントで充電が可能で、一度の走行距離は約30㌔。道路では安全を考慮して、20㌔以上のスピードは出ないよう設定されている。走行には原付免許以上が必要だ。
 石井代表は、「1日1島巡りの概念を覆すだけでなく、SDGs 目標の一つである『CO2の削減』の実現に繋がる事業。どれだけCO2を減らしたかが視覚化できるアプリの製作も予定している」と話した。
 中山義隆市長は、「石垣市を経済・社会・環境の3つの側面から発展させる事業に期待している。利用者は、交通ルールを守って安全な走行を心がけてほしい」と激励した。
 現在、石垣島以外では波照間島と黒島での走行が可能。レンタル料金は、4時間2千円、6時間3千円、12時間3500円、24時間4400円。全て税込。
 セレモニー同日は、サザンゲートブリッジで関係者らの試乗体験も行われた。

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