輪禍 過去最悪ペース 西表東部で今年6件目 イリオモテヤマネコ

交通事故にあって死亡したヤマネコ(西表野生生物保護センター提供)

 環境省那覇自然環境事務所(東岡礼治所長)は7日、西表東部の県道上で交通事故によるイリオモテヤマネコの死亡を確認したことを発表した。ヤマネコの交通事故は今年6件目で、過去最悪となった2016年の7件を上回るペースとなっている。
 同事務所によると、交通事故発生日時は5日午後10時過ぎ。場所は字高那の県道215号線の路上。個体は体重4・22㌔、全長85・1㌢のオス成獣。頭部、左大腿部の骨折、消化管ヘルニア、頭部や手足へのキズを確認した。

 5日午後10時過ぎに地域住民から西表野生生物保護センターに連絡が入り、センター職員が事故現場で個体を回収。同センターに搬送した。
 同センターが確認した経緯として、事故当事者はイタリア人観光客で、法定速度内でレンタカーを運転していた。ヤマネコが急に飛び出してきたため、車に巻き込んだという。
 死亡個体は今後、専門家の死因究明のため鹿児島大学共同獣医学部獣医学科に搬送する予定。
 今回の事故でヤマネコの交通事故は記録が残っている1978年以降、85件目。このうち80件で死亡が確認されている。
 過去7年間の交通事故件数は▽12年=2件▽13年=6件▽14年=4件▽15年=3件▽16年=7件▽17件=3件▽18年=6件―となる。

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