【視点】平和行事、中国不参加でも意義薄れず

 石垣島から世界に平和を発信しようと12月9、10の2日間開かれる世界平和の鐘設置30周年記念イベント「ピースベルアイランド・イシガキ2018」(主催・同実行委員会)に、中国が欠席することがほぼ確定した。石垣市が近隣諸国を中心に世界各国の大使を招待していたが、尖閣諸島問題で対立する中国大使の動向が焦点だった。中国の不在はやむを得ないが、18の国・地域・機関が参加する沖縄でも稀有な平和イベントだ。世界に沖縄や石垣島をアピールする機会にしてほしい。
 世界平和の鐘はもともと、1954年、当時の国連加盟国98カ国で鋳造されたコインやメダルを使って鋳造され、戦争の悲惨さや平和の尊さを説いた中川千代治氏によってニューヨークの国連本部に寄贈された。
 現在、「世界平和の鐘」と名付けられた鐘は日本国内で5カ所、海外では16カ所設置されている。石垣市では1988年に設置され、翌89年に石垣市で世界平和の鐘の会沖縄県支部が発足した。今年は設置30年の節目に当たる。
 市によると88年、石垣市に鐘が設置された際には、41カ国の大使、公使71人が落成式に出席した。この時は、中国大使は出席していない。
 設置30年の節目を前に公明党八重山連合支部長の大石行英市議(当時)が「記念式典に各国大使を招待し、石垣島から平和の潮流を巻き起こしてほしい。尖閣諸島問題があるからこそ、中国大使を招き、この島が平和を希求する島であることを発信したい」と提言した。石垣島への陸上自衛隊配備計画に慎重姿勢を示す公明党は「第3の道」として尖閣諸島問題で対立する中国との友好を訴えている。

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