認知症や精神・知的障がいなどで判断能力が不十分な人の権利を守るため、財産管理や身上保護などを本人に代わって行う成年後見制度に基づき、親族以外の一般市民が後見人となる「市民後見人」が11月28日、県内で初めて誕生した。那覇家庭裁判所沖縄支部から後見人として選任を受けたのは、沖縄市の吉田由美子さん(67)。「対象者の健康状態や思いを探りながら、本人に寄り添った支援を心がけたい」と語った。
これまで沖縄市社会福祉協議会が法人として後見(法人後見)していた対象者が吉田さんに引き継がれる。市社協は今後、家庭裁判所より後見監督人に選任され、後見人の監督業務や支援に移る。後見監督人の選任は県内の社協としては初めて。