語り継がれる沖縄戦を問う 劇団パレイド公演きょうまで

公開リハーサル=南城市文化センターシュガーホール

 県内を中心に、演劇の舞台公演を通じて地域活性活動、支援活動を行うエンターテイメント集団・劇団パレイドによる演劇「大切なもの~ワンヌイミ~」(主催・Tーra creation project)が1日から、南城市文化センターシュガーホールで始まった。2日まで。
 昨年の初公演に引き続き2回目。沖縄戦で語り継がれている証言をもとに「夢を持つこと」「大切な人を愛すること」「生きている素晴らしさ」を考え、現代人に「本当に大切なもの」とは何かを問いかける。
 劇団パレイドで副座長を務め、本作出演のほか、脚本・演出・テーマ曲の作詞などを手掛ける平良将紀さん(25)=南城氏出身=は「戦争を知らない我々の世代が、かつて自分たちの住む地域で起きた悲劇を知り、未来につないでいきたい。次の世代に何ができるかを考えて作り上げたのがこの作品。多くの方に見ていただきたい」と語った。
 実在した日系人米兵役を演じる俳優の福地清さん(28)は「学校の授業では知ることができない当時の証言や歴史がある。僕が演じる人物は沖縄出身だが、米兵として沖縄戦を戦った日系人役。自身の大切なものを考えるきっかけにしてもらえたら」と語る。
 問い合わせは、公演の情報は劇団パレイド公式ホームページまで。

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