ヤマネコ輪禍 過去最悪 地元優先廃止、参入促す

 環境省那覇自然環境事務所は6日、ことし8件目のイリオモテヤマネコの交通事故が発生したことを発表した。8件の発生は2016年の7件を上回る過去最悪。交通事故にあったヤマネコ(オス幼獣)は死亡が確認された。環境省の非常事態宣言から8日目の事故となった。
 同事務所によると事故個体は5日午後6時40分ごろ、西表西部の浦内橋を渡った先の干立近くの県道で発見。個体の幼獣は、門歯以外は全て乳歯で、体重1.54キロ、全長64.8センチ。
 発見時の状況は、ヤマネコパトロールのメンバーに「県道上にヤマネコが倒れている」との通報があった。連絡を受けた保護官が現場に向かい、個体を回収した。
 今回の事故でヤマネコの交通事故は、記録の残っている1978年以降で87件目。このうち81件で死亡が確認された。
 環境省は11月27日に非常事態宣言を発令。今後、交通事故対策として関係団体などとヤマネコの目撃情報の多い地点を中心に、ヤマネコが通るアンダーパス清掃や、運転者の視認性を確保するため、路肩の草刈りを行う。
 同事務所は「冬は事故が多発する時期でもあり、より一層の注意が必要」と安全運転を求めている。

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