テロ想定 不審者制圧 21団体80人、石垣港で訓練

石垣港保安対策総合訓練が行われた=21日、石垣港

 石垣港保安対策協議会(知念正吉会長)の2018年度石垣港保安対策総合訓練が21日、石垣港浜崎地区国際埠頭で行われた。21団体約80人がテロリストを想定し、本番さながらの訓練を行った。
 同訓練はテロ等の発生を想定し、関係機関の連絡・協調体制を確立し、保安対策の普及と啓発を図ることが目的。今訓練は、外国から石垣港に入港したクルーズ船にテロリストが潜伏していると想定し、捜索や制圧訓練などを行うもの。巡視船「みずき」をクルーズ船と見立てて実施した。
 訓練は午後2時5分にスタート。情報伝達訓練、警戒区域等設定訓練など7項目の訓練を行った。
 このうち、船内不審者制圧訓練では、武装した海保職員が船内に入り、不審者を捜索。その後、不審者が室内から飛び出して拳銃で発砲し、海保は盾を前面に出してブロック。ナイフを取り出した不審者にじりじりと詰めよって押さえ込んだ。
 訓練終了後、八重山署の与那嶺一文署長が講評。世界的にイスラム過激派のテロ事案が発生していることに触れ、「2020年には東京五輪、パラリンピックがある。(関係機関で)対策を強化する必要がある」など述べた。
 同総合訓練は2004年にスタート。以降、今回で15回目の開催となる。

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