那覇工業高校の菅原さんら表彰 セキュリティー動画コンテスト2018

那覇工業高校2年の菅原クレンさん(下段右から2番目)の作品を含む5作品が表彰を受けた=8日、県警察本部

 県内高校生を対象にした「サイバーセキュリティ動画コンテスト2018」の表彰式が8日、県警察本部で開かれ、4校から5作品が表彰を受けた。同コンテストは、サイバーセキュリティの啓発とインターネットリテラシーの向上が目的で、県警と県教委が開催した。不正アクセスやSNSトラブル、ネット詐欺などをテーマに6校から17作品の応募があった。

 那覇工業高校2年の菅原クレンさん(17)の作品「WARNING・exe」が2年連続で1位となった。不正アクセスをテーマにし、視覚と聴覚に効果的に訴えかけるテンポの良さと高校生離れした技術力が高く評価された。菅原さんは「ワンクリックだけでも自分の命は脅かされる、人生が壊れることもある。30秒でメッセージを訴えられるよう工夫した」と振り返った。
 2位は名護高校の「1年5組グループ1」の作品「SNSトラブル」が表彰された。LINEグループでのやりとりで交通手段を聞くつもりで送った「何で来るの?」というメッセージに対し、「なんでそんな言い方するの」「ひどい」と複数人からとがめられる内容。SNSで起こりやすいトラブルを分かりやすく表現した。
 県警察本部の崎原永克生活安全部長はインターネットの利便性について前置きし、「犯罪に巻き込まれたり、何気ない書き込みで他人を傷つけたり、ふざけて撮影した写真が大きな社会問題になる危険性がある」と指摘する。また県教育委員会の與那嶺義道教育指導統括監は「全ての作品で高校生らしい身近な題材をテーマにいろいろな工夫があった。レベルの高さにとても感心した。同世代だけでなく多くの県民のネット被害が減少することを期待する」と話した。
 その他以下の作品が受賞した。3位となった「SNSイジメ」(名護高校・1年4組グループ1)、4位の「広告バナーにご注意!」(美来工科高校・まるみゆ)、5位の「NEWSアニマル」(具志川高校・放送部B)。5作品は、県庁前交差点など県内13カ所の大型ビジョンで、昨年12月から1年間の予定で放映されている。

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