【視点】反対議員に敬意表する

 「辺野古米軍基地建設のための埋め立て」の賛否を問う県民投票条例が29日の県議会で改正され、選択肢が「どちらでもない」を加えた3択になった。自民県連は全会一致を目指したが、改正の内容に納得できないとして5人が反対に回った。この条例改正は、今回の県民投票に対する疑問に応える内容では到底ない。筋を通して反対した5人の議員に敬意を表したい。
 県民投票の実施を拒否した5市長の判断は、県民投票のさまざまな問題点を率直に指摘した妥当なものだった。しかし、県民投票の問題点を何一つ考慮することなく、基地反対派などによる「市民の投票権を奪うな」という一方的な批判だけが洪水のように高まった。
 自民県連は今年の衆院補選や参院選への影響を懸念。公明党の働き掛けもあり、苦渋の決断で3択案に同意した。5市長も自民県連の判断を追認する形で、県民投票を実施する方針に転換した。自民県連と5市長の完全な政治的敗北と言える。
 条例改正の採決に当たり、自民県連は党議拘束をかけなかった。しかし与野党の全会一致にするため、賛成や、最低でも退席が期待されていたはずだ。それは確かに波風を立てない方法だったが、5議員はあえて信念を貫き、県民投票の問題点を世に問うた。
 このうち座喜味一氏は「県民投票そのものが基地問題になじまない。尖閣諸島を含む南西諸島の立場からすると、単純な賛成反対で済まされる問題ではない」と指摘した。

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