【日報の本棚】人口減少と自衛隊 ロバート・D・エルドリッヂ著

 「人口減少で最もダメージを受けるのは自衛隊」と指摘する、元在沖海兵隊幹部のロバート・D・エルドリッヂ氏。若者の人口が50年後には半減すると言われる中、出動できる自衛隊員が激減することを防ぐため「今すぐ動かなければ手遅れになる」と、15の提言を明らかにする。
 エルドリッヂ氏は「『人口減少』と『自衛隊』の問題の関連性や深刻さを、日本人は、少なくともメディアといわゆる知識人はまったく分かっていない」と指摘。人口減少によって、将来、自衛隊の災害出動や海外での人的貢献などの活動が縮小することを危惧する。
 解決に向けた提言として隊員の採用条件引き下げ、予備自衛官の拡大、女性自衛官の倍増などを挙げるが、それぞれ自衛隊の戦力低下、産めなくなる女性増加などのリスクも伴うとする。
 さらに今後、米国による安全保障に一層依存することや、徴兵制度の導入などの可能性にも踏み込んで言及する。
 解説を執筆した大阪観光大学講師の久野潤氏は「我々の子孫の代まで『日本は憲法第9条を盾にして、同盟相手に対する義務を怠ってきた国だ』「そのくせ他国に対しては『平和』『平和』と説教を垂れている」などと言われ続けるリスクについても、真剣に考えて政策選択してゆかねばなりません」と述べている。
 同書は扶桑社新書。191ページ。価格は900円+税。

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