補助金も「決断の要因」 石垣の雰囲気に魅了され復職 レッツ 島の保育士㊦

大阪府から移住し、石垣島で保育士として勤務する松本一平さん=5日午後、なごみの広場

 待機児童ゼロを目指す石垣市は、島外から引っ越して市内の保育施設で勤務する保育士に対し、渡航費や生活準備金として40~50万円を支給している。保育士誘致に向けた優遇策の一環。大阪府から移住し、現在は幼保連携型認定こども園なごみの広場(杉本洋介園長)で勤務する松本一平さん(32)は、市の補助金について「間違いなく、石垣島に来る決断をさせた要因の一つ」と振り返る。
 大阪の専門学校で保育士資格を取得し、2年ほど府内の保育施設で勤務したが、経済的な事情から、結婚を機に飲食店に転職した。2年前、知人に会うため家族旅行で初めて石垣島を訪れ「雰囲気がすごくいい」と魅了され、移住を考えるようになった。
 石垣市が保育士を急募していることも知った。「もともと、保育士を辞めたくはなかったので、石垣島に引っ越して、その上保育士にも復職できるなら、すごくラッキー」と思った。
 2018年4月から「なごみの広場」で勤務を始めた。子どもが4人おり「家族が多いので、手元にある程度お金がないと厳しい」。市の補助金は「本当に役に立った」と話す。
 島で保育士の仕事を始め、1年経った。「すぐ近くに浜辺があり、ふだんの散歩で貝を拾ったり、ヤドカリに触れたり、サンゴを観察できる。大阪では、やりたくてもできない体験」と充実した毎日を送っている。
 同園には0~5歳児まで94人の子どもが在籍している。保育士は23人で、うち9人は島外出身者。採用希望者も最近は島外出身者が多い傾向にある。自身も東京都出身の杉本園長(38)は「石垣島は生活しやすく、子育てもしやすい。楽しみながら保育士ができると思う」と来島を呼び掛けた。

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