【金波銀波】新聞で沖縄の選挙を報道する際は

 新聞で沖縄の選挙を報道する際は「保守対革新」と表現されることが多いが、竹富町は違う。全県に先がけ、十数年前に保革を乗り越えているのである◆保守派だった那根元・元町長の初当選時までは「保革対決」だった。しかし那根町長時代に市町村合併の波が到来。次の町長選は合併反対派の那根氏と推進派の大盛武氏の対決となり、対立軸が「合併の是非」に移った◆大盛氏が町長に就任したが、町議会の反対で合併が頓挫。次の町長選の対立軸は「役場移転の是非」に移り、移転推進派の川満栄長氏が勝利した◆しかし役場移転の手法をめぐり対立が持ち上がり、町長選で野党は山田耕治氏を擁立したが、川満氏が圧勝、久しぶりに現職が再選された◆今選挙に出馬する西大舛高旬氏は保守の大物政治家であり、川満氏は、かつては革新のリーダー格だった。世が世なら保革の最終決戦と呼ばれてもおかしくない戦いだが、もはや、誰もそう見ていないところが面白い。対立軸は役場移転の手法や行財政改革などになりそうだ◆沖縄本島では保革を乗り越えた反基地の候補を「オール沖縄」と呼ぶが、その実態は革新であることが明らかになっている。沖縄の政治が、真に保革を乗り越えるのはいつの日か。竹富町こそモデルケースになり得るかも知れない。

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