【視点】平成最後の「明和大津波の日」

 八重山の犠牲者数9313人、人口比で32.2%。1771年(明和8年)4月24日の「明和の大津波」による被害である。昨日は平成最後の「明和大津波の日」だった。石垣市は同日を防災の日、同日から1週間を防災週間と定めている。「万一の備え」に対する意識を改めて強化する必要がある。
 島内にある慰霊塔の碑文には「午前8時ごろ大地震があり、それがやむと石垣島の東方に雷鳴のような音がとどろき、間もなく外の瀬まで潮が引き、東北東南海上に大波が黒雲のようにひるがえり立ち、たちまち島島村村を襲った。波は三度も繰り返した」と記されている。当時の古文書や伝承は、大津波の生々しい恐怖を今に伝える。
 間もなく終わる平成は、国内各地で大災害が多発した時代でもあった。2011年3月11日の東日本大震災は、住民に「明和の大津波」の恐怖を再びよみがえらせた。1995年1月17日の阪神淡路大震災も、まだそれほどの過去ではない。
 観光立県である沖縄にとって、災害時、観光客の避難誘導をスムーズに進めることも大きな課題だ。できる限り少数の避難所に集中させ、交通手段の復旧を待って、安全に帰路についてもらう必要がある。特に沖縄は外国人観光客が多く、民間レベルでも英語や中国語に対応したマニュアル作成などが求められる。
 一般住民としても、まずは「自助」だが、余裕ができれば最大限、観光客に配慮する気持ちを持ちたい。質の高い観光地づくりには、一般住民も含めた努力の積み重ねが欠かせない。

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