【金波銀波】八重山青年会議所が…

 八重山青年会議所があす8日、県議選の予定候補者3人による公開討論会を開催する。有権者に投票の判断材料を提供しようという若者たちの情熱には敬服するが、運営方法には大きな疑問がある◆予定候補者が互いに疑問をぶつけ合う「クロストーク」が省略されている点だ。同会議所が4年前に開催した討論会の際、クロストークで「制限時間内に立候補予定者の考えを来場者に伝えきれなかった」という反省点があったため省略したという◆討論会は3人がそれぞれ所見を述べたあと、主催者側があらかじめ準備した質問に答えていく方法になるようだ◆八重山では過去にも県議選のほか石垣市長選、竹富町長選で公開討論会が開かれたが、クロストークは常に「目玉」だった。相手の急所を突く鋭い質問、それをとっさにかわして反論する瞬発力。予定候補者の政治家としての資質が最も試されるスリリングな瞬間だからだ。テレビ番組で言えば最高視聴率を記録する場面であり、そこを省略した討論会は「画竜点睛を欠く」としか言いようがない。主催者側の決定は不可解だ◆とはいえ、予定候補者が一堂に会する、恐らく最初で最後の機会である。予定候補者の貴重な生の声を脳裏に刻み、6月5日の投票日には、しっかり投票所に足を運びたい。

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