【青年弁論大会】日本民族にとっての沖縄

 人生において時に死んでしまった方が楽になるような理不尽なことが起こります。
 それは、私の人生にも起こりました。20歳を過ぎた頃、心の病を患い、生き地獄のような日々、戦い続ける日々が10年以上続きました。誰かの支えや助けもなく、たった一人暗闇の中進まないとならなかった時、暗闇から再び立ち上がり生きる力を与えてくれたのは日本の先人の物語でした。
 楠公、大西郷、明治昭和の偉人の方々、大田實中将、島田叡知事と共に沖縄日本を命を賭し護り続けた軍人沖縄県民の生き様。絶望の中、悩み苦しみ、苦難悲劇に襲われても立ち上がり生きてゆく志を果たすため、命を懸け全身全霊で闘う先人の生き様に私は魂が震え、絶対に諦めずどんなに泥まみれでも生きてゆこうと心に誓いました。
 人にはアイデンティティーは欠かせないものです。私個人の自我が崩壊し、生きる価値を見いだせない時、生きる支えに気がついたのです。
 それは「日本人であることの誇り」でした。私の命を救ってくれた愛する日本沖縄をどこまでも想い護り続けた先人の魂を受け継ぎ、熱く燃やし続け真っ直ぐ生きてゆくと心に決め生きてきました。
 病の体験は人生を呪い、恨んでいた私に逆にかけがえのないものを与えてくれたと思っています。
 こうして民族の誇りが生きる支え、希望となり前進した私は心優しい日本の人々にも助け支えられ、自分を取り戻し祖国への感謝を胸に出会った人々に先人の崇高な生き様を伝えています。
 こうした一人の人間の人生を大きく変え、命を救う力が日本民族の神話、先人の偉大な歴史にあるのです。
 私たちの大いなる宝を取り戻してゆきませんか。祖国日本を取り戻すため、日本民族一体となり太陽のように大いなる国に変えてゆきませんか。
 あの日誓ったように私の人生を懸けて祖国へ恩返しすることをまたここに誓います。

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