不法投棄の現状確認 関係機関、一斉パトで連携

不法投棄された建築廃材や一般ゴミ=30日、石垣市字宮良(宮良牧中地区)

 八重山地区の不法投棄等防止県下一斉パトロールが30日午後行われ、不法投棄が発見された市内3か所を関係者らで巡回し、現場確認と意見交換を行った。パトロールには石垣市、八重山保健所、石垣海上保安部、八重山警察署、沖縄県産業資源循環協会の13人が参加した。
 石垣市字宮良の現場では、市が所有する農道に、建築廃材やタイヤ、ガスコンロといった不法投棄が4月末ごろ発見された。以前にもこの現場では不法投棄があり、入口には市が作成した不法投棄禁止の看板もあったが、ガードレールにも覆いかぶさる状態で大量のごみが散乱していた。

 その他の2ヵ所についても「車通りが少ない」「隠れて見えにくい」といった共通点があり、塗装用の一斗缶や農作業用の肥料袋などの産業廃棄物、洗濯機や冷蔵庫などの大型粗大ごみも多く見られた。
 道路から見えにくい斜面に投げ捨てられる悪質なケースも多い。市指定のごみ袋に入った状態で不法投棄されているごみもあり、参加者からはため息も漏れた。
 意見交換会では、関係機関で連携し、市民のモラルや意識を変えるように不法投棄を未然に防止する活動に力を入れていくと申し合わせた。
 県が実施した不法投棄の実態調査によると、昨年度、八重山保健所管内では16件の不法投棄が確認され、一番多い投棄場所は森林・山林。9件は一般廃棄物、4件は産業廃棄物、3件は混合廃棄物で総重量80・7㌧だった。
 県はパトロールや不法投棄監視員の配置により監視体制を強化するほか、監視カメラの無償貸し出しなど、市と連携しながら対策に取り組む。

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