日本人装ったテロ目的か 被害者家族「悪者」扱いも 増元照明さん―「拉致考える集い」発言より

拉致問題を考える石垣の集いで講演する増元照明さん=5月30日夜、大川公民館

 5月30日に開かれた「考えましょう 私たちの安全を 拉致問題を考える石垣の集い」(主催・特定失踪者問題調査会)で関係者が拉致問題の深刻さを訴えた。政府認定拉致被害者の増元るみ子さん(当時24歳)実弟・増元照明氏(63)の発言趣旨は次の通り。
 〈当時の心境と状況〉
 1978年8月12日、姉・るみ子は当時付き合い始めた市川修一さん(当時23歳)と夕日を見るため、吹上浜に出かけたまま帰らなかった。私は当時、北朝鮮による拉致など考えもしなかったし、北朝鮮に関心も無かった。UFOか神隠しとしか考えられなかった。
 警察は吹上浜のキャンプ場に行った人への追跡調査をしたが、事件性も事故も無いと結論付けた。
 80年1月に産経新聞の阿部雅美記者が福井、鹿児島、新潟3県でのアベック失踪を取り上げ、富山県での誘拐未遂事件での「猿ぐつわ」や「布袋」などの遺留品から、北朝鮮による拉致の疑いがあると報じた。
 私は「北朝鮮に拉致されているのであればむやみには殺さない、生きている可能性が高いだろう」と考えた。暗闇の中に一つの光を見い出したような感じだった。
 ただ、外務省も警察も北朝鮮による拉致を認めていなかったから、声を上げたとしても相手にされなかっただろう。

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