有識者ら島嶼の展望模索 10月に国内初のアウトドア型 アイランダーサミット石垣

「アイランダーサミット石垣」の関係者ら=27日夕、市民会館中ホール

 石垣市が国内と海外島嶼(とうしょ)地域の3都市から有識者らを招いて島嶼の課題について意見交換し、将来の展望を模索する国際会議「アイランダーサミット石垣」が10月3日から4日間、フサキビーチリゾートの屋内外や新栄公園などで開催される。1万7千人以上のMICE専門家が加盟する国際非営利団体MPIの日本支部「MPIジャパンチャプター」によると、建築物を作らず自然を生かした野外仮設で行う国内初の「アウトドア型サミット」。
 27日夕、市民会館中ホールで行われた記者会見で、サミットの概要や進ちょく状況が説明。中山義隆市長は「大型リゾート開発、伝統文化の継承、高齢化など、さまざまな離島の課題がある。解決策を見出し、より良い未来を作る国際会議を開催する」とあいさつした。

 幸福学の第一人者・前野隆司慶應義塾大学大学院教授や予防医学研究者・石川善樹医学博士をはじめ、グーグル、KDDIなど各企業からの有識者が集う。
 海外から市の姉妹都市・ハワイのカウアイ島、代表的な観光都市であるインドネシア・バリ島、長寿の島として知られるイタリア・サルデーニャ島の有識者が招かれる。▽島の哲学と幸福社会▽地球環境変動と人類の選択▽つながる時代の島の文化経済▽食卓が育む地域文化と健康―の4つがテーマ。
 初日は市役所新庁舎の設計士・隈研吾氏が基調講演、「地球社会の未来を考える島へ」をテーマにしたシンポジウムが行われる。2日目は地球環境・音楽・文化を大切にした島づくりの課題と解決について有識者らが語り合う「アイランダー・セッション」(分科会)。
 3日目は市民参加型の体験型プログラムを用意。地元高校生と国内大学生らが新しい島のビジョンを考える「高大連携フォーラム」、イタリアのシェフと地元高校生が市民にサルデーニャ島の料理を振る舞う「ガストロノミー・プロジェクト」などを実施する。同日、「KINIアロハフェスティバル2019」も開催される。最終日は3日間で出された意見をまとめ、市や関係者らが取り組んでいく内容を発表する。

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