【視点】参院選 沖縄は経済人と学者対決

 参院選が4日公示される。野党は32の改選1人区にすべて統一候補を擁立し、与党と対決するが、このうち最も注目される選挙区の一つが沖縄だ。野党統一候補で琉球大名誉教授の高良鉄美氏と自民公認で公明、維新が推薦する前シンバホールディングス会長の安里繁信氏が激突し、事実上の一騎打ちとなる。
 沖縄では昨年9月の知事選、今年4月の衆院補選、そして今回の参院選と重要選挙が続く。知事選、衆院補選では安倍政権と対立する候補が勝利したが、この流れが一層加速するのか、潮目が変わるのか関心が集まる。
 有力候補者2人はいずれも職業的な政治家ではなく、経済人の安里氏と憲法学者の高良氏という面白い顔合わせになった。それぞれの持ち味を生かした選挙戦が期待される。
 沖縄では、安倍政権に対する立ち位置を大きな対立軸に「オール沖縄」を名乗る革新リベラル勢力と、自民、公明、維新の保守中道勢力が対峙する構図が続く。「オール沖縄」勢力は米軍普天間飛行場の辺野古移設反対を看板政策に、無党派層を取り込むことで知事選、衆院補選を連勝してきた。
 参院選でもこの戦略は変わらず、高良氏は辺野古移設阻止を中心に、全国的な争点となっている憲法改正や消費増税反対も強調し、安倍政権と対峙(たいじ)する姿勢を示している。
 安里氏を支援する自民、公明、維新は基礎票で「オール沖縄」勢力を上回るが、辺野古移設への反感が強い無党派層の支持をどう獲得するかが大きな課題。選挙のたびに政府と連携した沖縄振興を掲げるが、辺野古がアキレス腱になり、訴えが空回りする状況が続いてきた。

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