[視点]最先端の研究や仕事を沖縄で

 「働く場所」としての沖縄も注目を集めている。内閣府は情報通信技術(ICT)を使い、時間や場所を問わず柔軟に働く「テレワーク」の適地として沖縄をアピールし始めた。4月には県内のテレワーク関連施設を紹介するポータルサイト「その仕事は沖縄で」を開設した。
 宮腰光寛沖縄担当相は沖縄について、冬場には避寒地、春先には花粉症の影響を受けない土地として「旅先での仕事が一年中可能という、他の都道府県にはない魅力」があると指摘した。
 また「仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせた「ワーケーション」という造語を挙げ「例えば午前中に海で泳ぎ、昼からテレワークでしっかり仕事をして、夜は琉球料理と泡盛。こういうことが可能な所」とも述べた。
 沖縄の豊かな自然から活力をもらい、仕事の生産性が高まるのであれば、これ以上のことはない。インターネットの普及で沖縄と本土の情報格差はほぼ解消し、沖縄にいても、東京と同等の仕事ができる時代になっている。この地理的優位性を生かすことで、多くの優秀な人材や優良企業を誘致することは可能だ。
 「離島苦」という言葉は現在でもよく使われる。確かに、都会と陸続きではないというハンディはいかんともし難い。
 ただ輸送コストに関しては、外から商品を買うぶんには離島であっても送料無料であったり、全国一律の送料で提供する物販サイトも増えてきた。地産地消という意味では別の問題が生じるが、消費者にとっては、かつての時代ほどコスト高に悩まされることはなくなっている。
 沖縄の可能性が大きく花開く時代が現実のものになろうとしている。基地問題を巡る県政と政府の無用なけんかには早期に終止符を打ち、沖縄振興の名のもと、一致団結してチャンスをつかんでほしい。

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