島の自然環境再生へ 入島料収受が開始 竹富町

竹富島に到着した西大舛町長らを島民がガーリーで出迎え、入島料収受開始を祝う=1日午前、竹富港

 竹富島を訪れる観光客を対象に、自然環境や景観の保全を図るために任意で徴収される入域料(入島料)300円の収受開始セレモニーが1日午前、ユーグレナ石垣港離島ターミナルと竹富島ビジターセンター「ゆがふ館」前で行われた。地域自然資産法を根拠とした徴収は全国初。入島料を利用し▽海浜清掃▽島の子どもへの環境教育▽伝統的建築技術の継承―など24の保全活動やトラスト活動(土地の買い戻し)などを通じて、島の自然環境の再生に取り組む。
 開会は離島ターミナルであり、西大舛髙旬町長は「100年後まで自然環境と地域を守り、後世が受け継ぐための入島料の開始をうれしく思う。皆と一緒になって日本一の竹富島を作り上げたい。島民の思いに答えるべく、多くの方々の協力を」と呼び掛けた。
 内盛正聖竹富公民館長は「人と自然が共生する竹富島特有の自然環境を作るべく努力していく」と述べた。
 西大舛町長や内盛館長などの関係者らは券売機で入島券を購入し、竹富島に出港。竹富東港では竹富島民が神などの良いものを迎える際の古謡「とぅんちゃー」と「ガーリー」(舞い)で出迎えた。
 地域自然環境保全等事業などを実施する竹富島地域自然資産財団の上勢頭篤理事長は「財団が入島料を預かり、公民館と観光客らとともに自然という財産を守る」と意気込み、「訪れる人が不便のないように、本日よりかりゆし館にゴミ箱を設置した」と、初の設置となる茅葺屋根付きのゴミ箱を紹介した。
 西大舛町長、内盛館長、仲田森和教育長、上勢頭理事長らはゆがふ館前で、保安林増強のためのフクギの植栽を行なった。
 この日、離島ターミナルで入島券を購入した小学6年生の菅沼秀成君(11、愛知県)は「家族旅行で一昨日、竹富島を訪れた。水牛車が面白く、海がきれいだった。一昨日見たきれいなままであってほしい。大人になっても来たい」と話した。
 入島料券売機は離島ターミナル内とかりゆし館内に設置され、かりゆし館で入島券を提示すると4種類の記念栞(しおり)やトンボ・馬などの草玩具がプレゼントされている。

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