【金波銀波】「予測に比べると、まずまずに…

 「予測に比べると、まずまずに収まったという感じ」―。台風19号の被害が拡大する中、自民党の二階俊博幹事長がそう口を滑らせ、野党から厳しい批判を浴びた。台風被害は14日時点で死者数が50人を超える大惨事の様相を呈しており、与党幹事長としての認識の甘さは目を覆うばかりだ◆それにしても、最大級の台風が襲来することは事前にテレビや新聞で盛んに報道され、国民もそれなりに備えていたはずだ。なぜここまで被害が甚大になったのか◆台風襲来直前の関東地方を報じたテレビでは、住民が台風対策として窓ガラスにテープを貼る姿が映っていた。屋根をブルーシートで覆うだけの家もあった。沖縄であれば、頑丈な板戸などで窓ガラスを防護するのが常識で、この程度の対策で家を守れないのは分かり切っている。沖縄県民として、もどかしい思いがした◆台風の常襲地帯である県民から見ると、本土住民はどうしてもこの種の災害に不慣れで、十分な被害予測ができなかったのではないか。いろいろな意味で認識の甘さがあったのかも知れない◆気候変動の影響か、近年は強大化した台風が本土を直撃するケースが頻発している。何世紀も台風に耐え忍んできた沖縄人の「知恵」を、今こそ全国に発信すべき時ではないか。

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