「種子取祭」一色に 奉納芸能で豊穣祈願 竹富島

「庭の芸能」で玻座真芸能保存会の馬に乗り飛び跳ねるしぐさの「馬乗者(ンーマヌシャ)」の披露=20日、世持御嶽

 約600年の伝統があると言われ、国の重要無形民俗文化財の指定を受ける竹富島の「種子取祭(タナドゥイ)」の奉納芸能が20日、世持御嶽で始まった。種子取祭は、種をまき、無事に育つことを祈願する行事で旧暦の9月か10月の庚寅(かのえとら)、辛卯(かのとう)の2日間(新暦の10~11月ごろ)を中心に行われ、80余りの伝統芸能が神々に奉納される。種子取祭には島を離れた人々も里帰りして祭りに参加し、島の店は臨時休業になるなど大勢の人で島は祭り一色となった。
 内盛正聖竹富公民館長ら役員一行が太鼓と銅鑼を鳴らして集落を回る参詣を終え、世持御嶽に到着し、午前10時ごろ「庭の芸能」がスタート。
 青年らによる「棒術」で場を清め、竹富小中学校の「太鼓」、仲筋支会の働く女性を表した「マミドー」、西支会の琉球王に拝謁する喜びを表現する「ジッチュ」、東支会の農耕作業の様子を映す「マサカイ」、石垣竹富郷友会の「祝い種子取」、仲筋支会の女性同士が力勝負する「腕棒(ウディボー)」、玻座真芸能保存会の馬に乗り飛び跳ねるしぐさの「馬乗者(ンーマヌシャ)」が奉納された。
 続いての「舞台芸能」では玻座間長者(ホンジャー)の登場で始まり、五穀豊穣を神である弥勒(ミロク)や竹富島に農具の伝来を示し、鍬を打つ「鍛冶工(カザグ)」、畑を耕す「組頭(フンガシャ)」、種をまく「世持(ユームチ)」、収獲を祝う「世曳(ユーヒキ)」などで島の歴史を再現した。
 そのほか狂言(キョンギン)や組踊など、役者の迫力ある演技や多彩な踊りが披露された。
 種子取祭は9日間行われ13日から始まり23日まで。奉納芸能は7、8日目に開催される。

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