崎枝氏が出馬の意向 県議補選 革新陣営内に賛否も

 30日の知事選と同時に行われる県議補選(21日告示)で、市議の崎枝純夫氏(63)が革新系の立場で出馬する意向であることが日分かった。知事候補の玉城デニー氏(58)を支援するためとしている。ただ革新陣営内では崎枝氏の出馬に対し賛否があり、玉城氏の後援組織「やみかちうまんちゅの会石垣・竹富支部」(支部長・次呂久成崇県議)は、崎枝氏を擁立するかどうか態度を決定していない。告示まで1週間を切る中、革新陣営内をまとめられるかがカギになる。
 崎枝氏は15日、取材に対し、石垣島への自衛隊配備反対や米軍普天間飛行場の辺野古移設反対を訴える考えを示し「思いを同じくする玉城氏を全面的に応援するため出馬する」と説明。玉城氏とのセットで県議補選を戦うことに意欲を示した。
 現職の次呂久氏が改選を迎える2020年の県議選には出馬せず「期間限定」で任期を満了すると明言した。早ければ週明けに正式に出馬表明する予定。崎枝氏は市議1期目で、今月9日の市議選には出馬しておらず、今季限りで市議を引退することが決まっている。

 革新陣営は次呂久氏が議席を保有しているため、当初、県議補選には候補者を立てない方針だった。ただ、県議補選に自民党公認で出馬する株式会社石垣エスエスグループ社長、大浜一郎氏(56)が知事候補の佐喜真淳氏(54)とのセットで選挙を戦うため「革新からも知事候補とセットで戦える候補者を出すべきだ」との声が強まっていた。
 関係者によると、革新陣営の関係者は会合を開いて崎枝氏の擁立について協議したが、他の人物を推す声もあり、意見がまとまっていないという。ただ別の関係者は、崎枝氏の出馬の意思が確認できれば「玉城氏側と共闘に向けた協議に入る可能性はある」としている。
 市議選には農業生産法人有限会社ゆいまーる牧場会長の金城利憲氏(63)も出馬表明している。

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