頭、言葉、心で平和を ネフセタイ氏が講演 いしがき女性9条の会

講演会を聞く参加者ら。左下はダニー・ネフセタイ氏=23日午後、大濱信泉記念館多目的ホール

 講演会「武器をもてばへいわになるの?~戦争と核のない世界を目指して~」(主催・いしがき女性9条の会)が23日午後、大濱信泉記念館多目的ホールで開催された。講師は埼玉県在住の木製家具職人で、全国で平和・人権をテーマに講演するダニー・ネフセタイ氏。「戦争は野蛮人がすること。人間は頭、言葉、心が使える。戦争に頼る必要がない。『場合によっては武力に頼る必要も』と誰かに言われたら疑おう」と訴えた。会場には約60人の市民らが集まった。
 ネフセタイ氏は中国軍拡の現状に触れ、「日本に負けた歴史を中国は勉強している。日本が防衛費を上げたら中国も上げ、結局イタチごっこ。武器も新世代がどんどん生まれキリがない」と主張。

 自身がイスラエルでの教育を受け「国のために死ぬことは素晴らしい」と信じていた経験を話し、「国民に(国が)攻撃されつつあると言い、平和主義者が愛国心にかけていると非難する。そうやって煽るのが手口」と強調した。
 戦争を起こす原因について「戦争は少しの人の利益のため、たくさんの人が犠牲になる。国はお金になるからやっている」と述べた。
 「自衛官募集」のポスターについて「自衛隊が普通の会社と同じと思わせている。『ジャパンプライド』と書いてあることもあるが、いま日本は軍隊を誇りにしようとしている」と警鐘を鳴らした。
 参加者に「未来のために声を上げるしかない」と呼び掛け、家族会や隣人と政治などの話をし、行政とメディアに訴えることを提案した。

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