文化 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十九回 今回の沖縄県知事選を見ていて思うこと 島尻昇 いよいよ沖縄県知事選挙が始まった。 それについて、私なりの意見や考えを述べてみたい。 以前、私は「政治は料理と同じだと思う」と書いたことがある。 沖縄県という素材をどう生かし、どう調理していくのか。そして私たち県民は、どの料理人を選ぶのか。 一言で沖縄と言っても、沖縄は南北東西、海を挟んで広い範囲に存在する。 北は国頭から南は与那国、東には南北大東島がある。 それぞれの地域に、それぞれ特徴ある素材… 2026/09/09 05:00
文化 全島エイサー、本祭熱気 14団体、勇壮な演舞を披露 最終日 沖縄の夏の風物詩「第71回沖縄全島エイサーまつり」の最終日となる本祭が6日、沖縄市のコザ運動公園陸上競技場で開かれた。県内各地から選抜された14団体が出演し、三線や太鼓の力強い音色に合わせて勇壮な演舞を披露。会場は大勢の観客で埋まり、熱気に包まれた。 大会実行委員長の花城大輔沖縄市長は、今大会から協賛団体などの変遷を経て、地元の祭りとして再び盛り上げてきたことに触れ、「エイサーを踊っていただける青… 2026/09/07 05:00
文化 【小チャイナと大世界】(三三六) 玉城琉球処分発言の非 西郷、会津、長州も処分 石井望(談) 下地幹郎氏と自民党との合意について、玉城県知事は「令和の琉球処分だ」と決めつけました。しかし明治維新前後は長州処分、会津処分、西郷処分、薩摩処分などの語も諸書に見えて、琉球だけではありません。 維新以前、琉球は薩摩藩内国でしたが、明治4年廃藩置県により鹿児島県内国となり、ついで藩に昇格し、旧幕の諸藩および明治の諸県と同格となります。琉球尚泰は明治天皇から藩王に勅封され、感激して首里で大宴会を催しま… 2026/09/06 05:00
文化 全島エイサーきょう開幕 青年会ら熱演へ 沖縄の夏の風物詩として日本を代表するまつりの一つ、第71回「沖縄全島エイサーまつり」は4日、沖縄市内で開幕する。初日は胡屋十字路周辺を舞台に「道ジュネー」が行われ、青年会などが市街地を練り歩く。5日はコザ運動公園陸上競技場で「沖縄市青年まつり」が開催され、市内の青年会を中心に13団体が出演。6日の最終日には「本祭」が行われ、県内各地から14団体が出演する。 全島エイサーまつりは、毎年旧盆明け最初の… 2026/09/04 05:00
文化 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十八回 あの素晴らしい愛(寛容)をもう一度② 島尻昇 もう一つ、忘れられない場面がある。 確か『佐賀のがばいばあちゃん』だったと思う。 主人公の少年は、勉強はあまり得意ではない。 しかし、足だけは抜群に速い。運動会は、彼がヒーローになれる数少ない晴れ舞台だった。 ところが家は貧しい。おばあちゃんとの二人暮らしである。 運動会のお昼になり、少年が弁当箱を開ける。 白いご飯に梅干しだけの日の丸弁当。 それを見た先生が言う。 「先生、今日はお腹の調子がよく… 2026/09/02 05:00
文化 【小チャイナと大世界】(三三五) 公家日記も一姓同宗説 呉座勇一イエ説は別物 石井望(談) 前回の呉座勇一氏は古代近親婚は父母双系制だとしますが、近親婚の目的は外戚排除ですから、皇統父系の強化に外ならず、双系説とは全く逆です。 前回の通り皇室には王(おおきみ)という姓があり、姓は父系の文化ですから双系のはずがありません。皇姓の証跡は日本書紀だけでなく続日本紀、続日本後紀、日本三代実録、源氏物語など諸書に多数あり、碩学折口信夫も皇姓は王氏だと述べています。 光源氏を藤壷に導いたのが王命婦(… 2026/08/30 05:00
文化 アンガマで安全訴え 旧盆、八重山署に青年会 八重山地区交通安全協会は旧盆初日の25日、八重山署で平得青年会を招き、交通安全を啓発するアンガマを行った。 にぎやかな三線の音色と共に、ファーマー(子孫)を従えたウシュマイ(爺)とンミー(婆)が同署駐車場に登場。歌や踊りを披露した。 合い間には、手足に包帯を巻き、つえをつきながら「交通事故を起こした」と訴える男が現れ、事故に遭わないため「飲酒運転をしないこと」などと訴えた。 八重山署の赤嶺旨一署長… 2026/08/29 05:00
文化 獅子舞が邪気を払う 大浜でイタツキバラ 旧盆明け恒例の伝統行事・イタツキバラが28日夜、大浜地区の崎原公園で行われた。獅子舞で祖先と共に来訪した無縁仏の霊を払う伝統行事で、地域住民が参加。邪気払いと無病息災を願った。住民と各団体、学校が連携し地域の魅力創出と伝統文化の継承も目的に開催された。 イタツキバラは八重山の旧盆を締めくくる伝統行事で、各公民館が主体となり、アンガマの後に行われる。 大浜では、公民館と獅子・棒保存会が主催し、毎年野… 2026/08/29 05:00
文化 【目からビーム!】 第224回 さらば、反省屋、謝罪屋、懺悔屋 但馬オサム 8月ももう過ぎようとしている。今年も、終戦の日のあたりは何かと騒がしかった。高市首相が事前にこの日の靖国参拝を見送ることを発表したために、保守層からは失望の声も上がっていたが、それを〝遥拝〟という誰もが予想だにしなかった奥の手で乗り切ったのには驚いたものだ。彼女のアイディアなのか、それとも側近によほどの知恵者がいるのか。どちらにしろ、ロックな女首相に似つかわしい快心の一打だった。 日本武道館で行わ… 2026/08/28 05:00
文化 【小チャイナと大世界】(三三四) 万世一姓は父系皇統 呉座勇一不文律論の愚 石井望(談) 近代以前の男系皇統は不文律であって男系を明記した史料は存在しない、という俗説はウソです。人々は近代以前から男系を標示する姓氏を名乗っていました。「異姓簒奪」「易姓革命」という言葉が姓氏断絶すなわち皇統断絶を示しています。 南北朝の義堂和尚も皇統を「万世一姓」と書いています。皇統は一姓で継承され、「おおきみ」という姓があったのです。易姓革命とは単なる王朝交替でなく、父系氏族交替です。姓氏は父系の文化… 2026/08/23 05:00
文化 メーラムニ通して村を知る 宮良住民が方言学習会 石垣市宮良地区の方言「メーラムニ」を後世に継承しようと、メーラムニあんず会(石垣實佳会長)の方言学習会が16日、宮良公民館で開かれ、中学生を含む約20人が受講した。 石垣会長は「メーラムニを通して宮良村を知る」と題し講話。方言で「バンチル」とされるグアバについて「私が小さい時の終戦直後は食べ物がなく、バンチルを拾って食べた。イモとバンチルが主食だった」と紹介した。 方言で「ジンチンパーレ」のホタル… 2026/08/23 05:00
文化 最優秀賞に藤川貴司さん 東京とぅばらーま大会で熱唱 東京八重山郷友会連合会(知念辰昇会長)主催の第1回東京とぅばらーま大会が16日、東京都中野区の野方区民ホールで開かれ、18人が八重山の情歌「とぅばらーま」で自慢ののどを競った。藤川貴司さん(51)=東京都=が最優秀賞を受賞し、9月23日に石垣市で開かれる「とぅばらーま大会」に東京代表として派遣されることが決まった。 「とぅばらーま大会」を毎年開催している石垣市は、全国各地の八重山郷友会にもそれぞれ… 2026/08/18 09:53
文化 星空ガイドの役割紹介 まつり25年でシンポ 石垣市の「南の島の星まつり」(主催・同実行委員会)が今年で25年を迎えることを記念した「星空ガイドシンポジウム」が16日、市民会館中ホールで開かれた。八重山の美しい星空を観光客などにPRする「星空ツアーガイド」の役割に関し、関係者のプレゼンテーションが行われた。 星空ガイドの育成講座を開催している石垣市観光交流協会の西玉得利美さんは、星空をテーマにしたツアーについて「星空観光は自然、文化、科学を一… 2026/08/18 05:00
文化 【小チャイナと大世界】(三三三) 高市首相靖国参拝せず 古人は祟(たた)りを怖れた 石井望(談) 怨霊のつづきです。太古の大国主の神は内戦を避け、神武皇統に国を禅譲したものの、怨霊となって祭られます。禅譲したのは同一民族ゆえでしょう。魏志倭人伝に邪馬台国の国境線外まで「倭種」だと書かれていて、日本人種が広がっていたことが分かります。 7世紀の『隋書・流求伝』でも琉球の豪族が島内で戦闘の後、敗者は負けを認め、「即ち共に和解す」と書かれています。敵方を絶滅させなかったのです。日本人同士だから当然で… 2026/08/16 05:00
文化 竹富島で感謝の演舞 八重農・八商工合同チーム 第50回全国高校総合文化祭(主催・文化庁、秋田県)の郷土芸能部門(伝承)で沖縄県代表として出場し、優良賞(3位)を獲得した八重山農林・八重山商工の合同チームは13日、竹富島を訪問し指導を受けた島民に演舞を披露した。 2校の生徒は昨年8月、地域の五穀文化を学び継承する「五穀文化継承プロジェクト」の一環で、竹富島に伝わる十五夜の伝統食づくりを同島の複合型福祉施設で学んだ。半世紀以上にわたりアワを栽培し… 2026/08/14 05:00
文化 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十六回 いただきます 島尻昇 先日、日本全国のおいしいものを紹介するテレビ番組を見ていた。その日のテーマは「馬刺し」だった。 私は馬刺しが好きである。「おいしそうだな。」そんな軽い気持ちで見始めた。 ところが番組では、馬刺しとなる馬を育てている農家の方が紹介され、一頭一頭を大切に育てる様子が映し出された。 その瞬間、私は頭を殴られたような衝撃を受けた。 私はこれまで、馬刺しを「料理」としてしか見ていなかった。 その向こうに、生… 2026/08/12 05:00
文化 【小チャイナと大世界】(三三二) 靖国の祟りはあるか 伊勢出雲白峯の怨霊 石井望(談) 台風お見舞い申し上げます。さて天皇の要務は祭祀とされますが、中でも建国をめぐる祭祀、乃至国家的怨霊を鎮伏することは最要務です。祭られる祟り神は崇徳院、大国主、天照大神、熱田神宮などです。 保元の乱で讃岐の白峯に配流された崇徳上皇は怨霊となったため、明治天皇は白峯寺を京都に移すとともに即位改元し、白峯神宮の名を下賜しました。久しい武士の世から王政を復古するには、保元の怨霊鎮撫は必須だったのです。 建… 2026/08/09 05:00
文化 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十五回 今場所の大相撲名古屋場所を見て感じたこと 島尻昇 今場所の大相撲名古屋場所を見ていて、強く心を動かされた力士がいた。 ウクライナ出身の関脇・安青錦関である。 安青錦関、本名ダニーロ・ヤブグシシンは幼い頃から相撲を始め、二〇一九年に大阪・堺市で開かれた国際大会で三位に入賞した。その頃から「力士になりたい」という夢を抱いていたという。 しかし、その夢は戦争という過酷な現実に直面する。 二〇二二年二月、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった。徴兵の対象と… 2026/08/05 05:00
文化 パーレーで盛り上がり 豊作、無病息災祈願 黒島豊年祭 竹富町の黒島豊年祭(同公民館主催)が2日、宮里海岸で開催された。島内の宮里、仲本、東筋、保里の4村によるパーレー競争や村々の奉納舞踊などが披露された。住民の無病息災を願い、五穀豊穣に感謝した。 豊年祭は、今年も午前10時過ぎから始まった。村対抗のパーレー競争は海上にある「フキ」 (浮き具)を先に浜辺まで持ち帰る早さで勝敗を決する。終了後、参加した男性たちや見守った女性たちは、会場に立った旗頭の周り… 2026/08/04 05:00