沖縄県知事選候補者夫人インタビュー
古謝玄太候補の妻、亜希子さん(右)玉城デニー候補の妻、智恵子さん(左)
9月13日投開票の沖縄県知事選で、元那覇市副市長、古謝玄太氏の妻と、現職の玉城デニー氏の妻に、それぞれ夫の人柄や家庭での素顔、知事選への思いなどを聞いた。
「みんなが挑戦できる沖縄に」 妻が見た古謝氏
大学時代から「沖縄県知事になりたい」と語っていた古謝玄太氏。その言葉を約20年そばで聞いてきた妻、亜希子さん(43)。「本当にぶれずに、ずっと歩んできている」と夫を評する。
玄太氏が知事を目指したきっかけは、沖縄に帰りたいと思いながらも、県外に就職する友人たちを見た経験だった。「沖縄に帰って、みんなが力を発揮できる場所をつくりたい」。その思いを実現する仕事が県知事だったという。
亜希子さんが感じる夫の特徴は「どっしりしているところ」。感情を大きく表に出さず、誰に対しても態度を変えない。「裏表が全くない」ことも強みだ。
「やると決めたことは絶対やる」という性格。月に1度作る家族アルバムは、10年以上続く。那覇市副市長時代には、那覇マラソン完走を目標に毎月100㌔を走った。「本当に尊敬できる」と話す。
国家公務員、民間時代にも思うように行かないこともあった。政界に初めて挑んだ衆院選も落選。それでも「沖縄を、帰りたい人が帰って挑戦できる場所にしたい」という思いは変わらなかった。
知事になった際には、支えてくれる人への感謝を忘れず、「志は高く、腰は低く」を貫いてほしいと願う。長年そばで歩んできた妻の言葉に、夫への厚い信頼があった。
「ぶれないから、ついていける」 妻が見た玉城氏
音楽好きが縁で出会い、結婚して約30年。玉城デニー候補の妻、智恵子さん(67)は、夫について「本当に不思議な人」と笑う。バンドマンから会社員、ラジオタレントへと仕事を転々とした時期もあった。「明るい貧乏」と振り返る結婚生活を経て、夫は政治の道に進んだ。
智恵子さんが感じる夫の最大の特徴は「裏表がない」ことだ。人の悪口を言わず、家に帰ればどんなに外で大変なことがあっても笑顔。「人に何か言われることは全然大丈夫。でも、人が困っているのを見るのがつらいんだと思う」と話す。
その人柄の根底には、母子家庭で育った経験があるとみる。周囲の人に助けてもらった経験があり、教科書の無償配布など、自らが「助かった」と感じたことが政策にもつながっているという。「自分がやってもらったから、今度は返しているのかな」。
知事として2期8年を務めても、根本にあるのは1期目から掲げた「誰一人取り残さない沖縄らしい優しい社会」。「県民みんなが幸せになってほしい」という思いは変わらないと話す。3期目への挑戦についても「本人がやりたいなら、やり切るまでやってほしい」と背中を押す。
「家族はついていくだけ。ぶれないから、ついていける」。約30年そばで見てきた妻の言葉には、夫への信頼がにじむ。