コラム 【目からビーム!】 第224回 さらば、反省屋、謝罪屋、懺悔屋 但馬オサム 8月ももう過ぎようとしている。今年も、終戦の日のあたりは何かと騒がしかった。高市首相が事前にこの日の靖国参拝を見送ることを発表したために、保守層からは失望の声も上がっていたが、それを〝遥拝〟という誰もが予想だにしなかった奥の手で乗り切ったのには驚いたものだ。彼女のアイディアなのか、それとも側近によほどの知恵者がいるのか。どちらにしろ、ロックな女首相に似つかわしい快心の一打だった。 日本武道館で行わ… 2026/08/28 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十八回 あの素晴らしい愛(寛容)をもう一度① 島尻昇 こんな話を聞いた。 今からもう50年ほど前、沖縄本島のある小学校での話である。 二歳ほど離れた姉妹がいた。姉は小学一年生、妹は幼稚園生。小学校と幼稚園は同じ敷地の中にあったそうだ。 妹は大のお姉ちゃん子だった。 「お姉ちゃんと一緒じゃないと幼稚園に行かない!」 そう言って駄々をこねるので、毎朝二人で登校し、姉がまず妹を幼稚園まで送り、それから自分の教室へ向かっていたという。 幼稚園は午前中で終わる… 2026/08/26 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三四) 万世一姓は父系皇統 呉座勇一不文律論の愚 石井望(談) 近代以前の男系皇統は不文律であって男系を明記した史料は存在しない、という俗説はウソです。人々は近代以前から男系を標示する姓氏を名乗っていました。「異姓簒奪」「易姓革命」という言葉が姓氏断絶すなわち皇統断絶を示しています。 南北朝の義堂和尚も皇統を「万世一姓」と書いています。皇統は一姓で継承され、「おおきみ」という姓があったのです。易姓革命とは単なる王朝交替でなく、父系氏族交替です。姓氏は父系の文化… 2026/08/23 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十七回 靖國神社への参拝について、何でダメなの? 島尻昇 8月15日。終戦の日を迎えると、今年もまた靖國神社への参拝をめぐって、さまざまな声が聞こえてくる。 特に大臣や政党の要職にある国会議員が参拝すると、決まったようにこんな質問が飛ぶ。 「今回の参拝は、公人としてですか。私人としてですか」 私は、この質問を聞くたびに、どうにも腑に落ちない。 もし私が同じことを聞かれたなら、こう答えるだろう。 「日本人としてです。」 公人か、私人か。その前に一人の日本人… 2026/08/19 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三三) 高市首相靖国参拝せず 古人は祟(たた)りを怖れた 石井望(談) 怨霊のつづきです。太古の大国主の神は内戦を避け、神武皇統に国を禅譲したものの、怨霊となって祭られます。禅譲したのは同一民族ゆえでしょう。魏志倭人伝に邪馬台国の国境線外まで「倭種」だと書かれていて、日本人種が広がっていたことが分かります。 7世紀の『隋書・流求伝』でも琉球の豪族が島内で戦闘の後、敗者は負けを認め、「即ち共に和解す」と書かれています。敵方を絶滅させなかったのです。日本人同士だから当然で… 2026/08/16 05:00
コラム 【目からビーム!】 第223回 敗戦と屠りの羊 但馬オサム 軍人として、あるいは政治家としての評価は別として、東京裁判での東条英機の態度は、一人の日本人として実に立派だったと改めて思う。 あの裁判とは名ばかりの茶番劇の舞台で、東条は堂々と、大東亜戦争は日本の自衛戦争であることを論理立てて説き、日本にアジア侵略の意図はなく、最後まで対米和平外交に尽力したと明かした上で、開戦および敗戦の道義的責任は自分にあるが、国際法上の犯罪ではないと主張したのである。そして… 2026/08/14 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十六回 いただきます 島尻昇 先日、日本全国のおいしいものを紹介するテレビ番組を見ていた。その日のテーマは「馬刺し」だった。 私は馬刺しが好きである。「おいしそうだな。」そんな軽い気持ちで見始めた。 ところが番組では、馬刺しとなる馬を育てている農家の方が紹介され、一頭一頭を大切に育てる様子が映し出された。 その瞬間、私は頭を殴られたような衝撃を受けた。 私はこれまで、馬刺しを「料理」としてしか見ていなかった。 その向こうに、生… 2026/08/12 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三二) 靖国の祟りはあるか 伊勢出雲白峯の怨霊 石井望(談) 台風お見舞い申し上げます。さて天皇の要務は祭祀とされますが、中でも建国をめぐる祭祀、乃至国家的怨霊を鎮伏することは最要務です。祭られる祟り神は崇徳院、大国主、天照大神、熱田神宮などです。 保元の乱で讃岐の白峯に配流された崇徳上皇は怨霊となったため、明治天皇は白峯寺を京都に移すとともに即位改元し、白峯神宮の名を下賜しました。久しい武士の世から王政を復古するには、保元の怨霊鎮撫は必須だったのです。 建… 2026/08/09 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十五回 今場所の大相撲名古屋場所を見て感じたこと 島尻昇 今場所の大相撲名古屋場所を見ていて、強く心を動かされた力士がいた。 ウクライナ出身の関脇・安青錦関である。 安青錦関、本名ダニーロ・ヤブグシシンは幼い頃から相撲を始め、二〇一九年に大阪・堺市で開かれた国際大会で三位に入賞した。その頃から「力士になりたい」という夢を抱いていたという。 しかし、その夢は戦争という過酷な現実に直面する。 二〇二二年二月、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった。徴兵の対象と… 2026/08/05 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三一) 天武天皇に皇姓あり 異姓外戚の干渉を抑止 石井望(談) 皇室は無姓とされますが、実は王(おおきみ・おほきみ)という氏があり、ただ高貴ゆえに氏を呼ばないだけです。天武天皇は皇族の秩序のために「吉野の盟約」を立て、皇族を「王姓」と呼んでいます(日本書紀)。 王姓(王氏)以外の藤原氏や蘇我氏は女系の外戚であり、外戚の子が皇室入りして即位すれば、藤原天皇、蘇我天皇となるので、易姓革命に外なりません。男か女かでなく、皇統か外戚かの問題です。 今のいわゆる女系とは… 2026/08/02 05:00
コラム 【目からビーム!】 第222回 頭が高いぞ、日本キリスト教協議会 但馬オサム 皇室典範改正を巡り、メディア、SNSを通してさまざまな声が上がった。普段は皇室に無関心な、というより否定的な立場の論客ほどこれに熱心で、陛下、愛子様、など使い慣れない敬称、敬語まで用いて、女性天皇擁立(その裏に隠された皇統断絶)へと世論を誘導するのに必死である。日本キリスト教協議会(NCC)なるプロテスタント諸派による連合団体にいたっては、法案衆院通過に合わせる形で『戦争責任と戦後責任の告白に立ち… 2026/07/31 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十四回 今こそ沖縄の価値を見直す時ではないか 島尻昇 世界は今、大きな転換期を迎えている。 経済、安全保障、人やモノの流れ、そして価値観までもが、大きく変わろうとしている。 日本もまた、その変化の真っただ中にある。円安は輸入品や原材料価格を押し上げ、私たちの暮らしや企業活動に少なからぬ影響を与えている。決して楽観できる状況ではない。 しかし、私は思う。 歴史を振り返れば、大きな変化は必ず新たな可能性も生み出してきた。 逆風の中にも追い風はある。その追… 2026/07/29 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三〇) 邪馬台(やまと)は邪馬壱(やまいち)に非ず 大和(やまと)に確定する新説 石井望(談) 邪馬台国は諸史書中で魏志倭人伝だけ「邪馬壹(壱)国」に作り、臺(台)を壹(壱)に誤刻しています。 『魏志』を含む陳寿『三国志』全書は壹が多く臺が少なく、壹は大半が人名です。司馬懿の名を避けて、懿(い)と同声符で去声入声未分化の壹に改めたため壹が多いのです。そして南宋刊本の刻工がこれを拡大し、散見の臺を多出の壹に改め、邪馬壱としたのでしょう。 邪馬壱はほぼ魏志倭人伝の孤出です。魏志以外の諸古書では基… 2026/07/26 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十三回 政治は料理人の腕で決まる 島尻昇 約2か月後に沖縄県知事選挙がある。今日はそのことについて考えてみたい。 誰が立候補し、誰が当選し、その後の4年間の沖縄県政を担っていくのか。 沖縄に住む県民として、これは決して人ごとではない。人口減少、少子高齢化、離島振興、観光、教育、医療、福祉、基地問題など、多くの課題を抱える沖縄をどう導いていくのか。 私は大変興味深く、また強い関心を持って見ている。 まずは、政治について私自身の考えを述べてみ… 2026/07/22 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三二九) 天武天皇に祟(たた)る母権 父系皇統と海神マリア 石井望(談) 皇統の正統性を突き崩すため、天照大神(あまてらす・おおみかみ)は女系だとして愛子天皇論がかまびすしい。しかし古代は母系社会ではありません。古代から氏(うじ)があり、氏神があります。もちろん父系の氏です。卑弥呼も父系宗族の女王でした(連載327)。 さらに前の太古の母権社会では雑婚により父親不明なので、氏を名乗ることは稀(まれ)だったでしょう。国家草創以後は氏を名乗ることが名誉となり、特に貴人の落胤… 2026/07/19 05:00
コラム 【目からビーム!】 第221回 窮鼠となった反基地無罪 但馬オサム さる6月23日、糸満市摩文仁の平和祈念公園で営まれた「沖縄全戦没者追悼式」の模様は動画として即日配信された。毎年、この式典が静かな祈りの場としてだけで終わることは珍しいのだが、今年は特に騒がしかったようだ。高市首相が登壇すると、「戦争反対!」「9条を守れ」「高市帰れ」などのヤジが相次ぎ、そのつど首相の声はかき消されるのである。これを「抗議の声」と伝えたマスコミもあるが、あれがやむにやまれぬ抗議であ… 2026/07/17 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十二回 サッカーW杯を見て感じた事㊦ 島尻昇 W杯応援のサポーター達の立ち居振る舞いで、もう一つ変化を感じた。 試合直後、渋谷のスクランブル交差点でも無法に狂喜乱舞して騒いで周りに迷惑をかけるのではなく、青信号の時にだけハイタッチをして行き交い赤信号になる前にキチンと戻る。青になったらまた渡りハイタッチを繰り返す。その姿を見て思った 選手達、そして応援に駆けつけたサポーター達の立ち居振る舞いが渋谷のスクランブル交差点の姿までより良き姿に変えた… 2026/07/15 05:00
コラム 政府与党の「深謀遠慮」 衆院通過の皇室典範改正案(上) 皇學館大學特別招聘教授・ジャーナリスト 椎谷哲夫 ◎女系につながる“抜け穴”を塞いだ皇室典範改正法案の深謀遠慮 皇室典範改等正法案は10日に衆院を通過し、17日の会期末までの成立が濃厚となった。朝日は同日付の社説で、「衆院と参院でそれぞれ野党第一党の中道と立憲が反対すれば、改正案が可決されても『立法府の総意』は崩れ去る」と書いた。しかし、同紙の期待に反して中道は最終的に賛成した。朝日は、もう「立法府の総意ではない」という言い方はできなくなった。改… 2026/07/13 06:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十二回 サッカーW杯を見て感じた事㊤ 島尻昇 今、行われているサッカーW杯をTVで観ていて感じたことがある。 先ず試合開始前の国歌斉唱の時、森保一監督が涙を目に溜めながら君が代を歌う姿を見て、「ん?」と思った。何故? すると、こんなエピソードがあったことを知った。 彼が選手たちにこう言ったというのだ。 「国歌を歌う?みんなしっかり歌って、みんな国の代表として試合で戦うので。」 また、こうも言っている。 「今、試合前にスタジアムで、サポーターが… 2026/07/08 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】 (三二八) 近親婚は外戚干渉阻止 崇神天皇の皇統護持策 石井望(談) 古代皇室の近親婚は両親とも皇族だから男系兼女系の双系だ、という説を左派大手紙までも取り上げていますが、全く違います。そもそも女系とは外戚であり、近親婚の目的は外戚の干渉を抑止するためでした。崇神朝以後の古墳時代と、平安時代の村上朝の近親婚にそれが見られます。 崇神天皇以後は皇権が強大となったため、外戚の豪族を排除する近親婚が繰り返されます。村上天皇は外戚藤原氏の干渉を阻止するため四親王に皇族および… 2026/07/05 05:00