コラム 【小チャイナと大世界】(三四三)神皇正統記も皇統一姓 花園上皇も元亨釈書も 石井望(談) 五山僧が皇統「万世一姓」「一姓同宗」を称揚する以前、臨済宗の虎関師練『元亨釈書』も、チャイナ皇帝は十数姓を更改したが日本だけは一種で無窮につながっていると述べます。チャイナの多姓を我が国の一姓に対比しています。 花園上皇「誡太子書」も、皇統は異姓の簒奪を受けないと述べます。天皇に姓が有るのは前提です。北畠親房『神皇正統記』も、皇統が一つの「種姓」を傍系と正系で受け継いでいると述べます。 1322年… 2026/10/25 05:00
コラム 【目からビーム!】 第228回 フランス文化大革命~パリ陥落によせて 但馬オサム 共産主義は死んだフリが上手い。冷戦終結とともに死んだはずの共産主義は、ウィルスのように環境に合わせて変異し各地に潜伏していたのだ。グローバリズムもジェンダー・フリーもLGBTQ思想も先住民族宣言も女性天皇論もすべて共産主義の変異体である―僕は以前、本コラムでそのようなことを書いた。考えは今も変わっていない。 今年(2026年)1月、イスラム教徒で「民主的社会主義者」を自称するニューヨーク市長が誕生… 2026/10/23 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第二五回 流れに棹さす? 島尻昇 先日、夏目漱石さんの『草枕』の一節が頭に浮かんだ。例の文である。 「智に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」 そして、次に頭に浮かんだ言葉がこれである。 「流れに棹さす」 この言葉の本当の意味をご存じだろうか。 本来とは逆の意味に受け取っている人も多いそうだ。私も、その一人である。 私は、こんなふうに使う言葉だと思っていた。 「せっかく話… 2026/10/21 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三四二)京鎌倉五山から琉球へ 皇統一姓の愛国思潮 石井望(談) 奝然から宋濂へ伝わった「王一姓」の語を承けて、1380年、臨済僧義堂周信も「万世一姓」と述べ、1483年、臨済僧横川景三は宋濂の一姓の語を称賛します。1496年、臨済僧了庵桂悟は皇統が「一姓同宗」だと知ったことを述べます。 皇統一姓思想は平安京の臨済宗五山で広まったと考えられます。琉球第一尚氏も臨済僧芥隠承琥に帰依し、琉球は臨済宗の宝地でした。尚氏が源氏を名乗るのも皇統思潮に棹さします。 了庵桂悟… 2026/10/18 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第二四回 日本語学校の日々 島尻昇 今回は、日本語学校について述べてみたい。 皆さんは日本語学校にどんな印象をお持ちだろうか。 「海外から学生を集めて働かせているのではないか」「企業に紹介して手数料を取っているのではないか」。そんな見方を耳にすることもある。 もちろん、私に他校のことは分からない。 ここでは、私が関わっているJSL日本アカデミーの日々について書きたい。 JSLは「Japanese as a Second Langua… 2026/10/14 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三四一)皇統をまねた資治通鑑 明国儒者も亀山を詠ず 石井望(談) 元末の宋濂が皇室の王氏一姓を讃えた後、禅僧義堂周信の漢文も我が万世一姓を自讃します。文中では宋濂に言及しませんが、両人の間には人を介して遠交があり、義堂は宋濂の一姓賛美の詩を知っていたでしょう。宋濂『蘿山集』は日本に伝存し、チャイナでは散逸しました。 臨済禅と理学とはインド文明を超克する愛国思想を共有していて、道統説は仏教の法統を借りただけでなく、我が皇統を暗に借りたというのが私の説です。 道統と… 2026/10/11 05:00
コラム 【目からビーム!】 第227回 「未来の智恵」という毒 但馬オサム 「周恩来さんが『次の世代に委ねましょう』とおっしゃったのを、日本が国有化したために問題が起きてしまって。あれは曖昧でもいいじゃないかと私は思ってしまうんです」。 今や赤旗日曜版の常連芸能人と化した感のある女優の吉永小百合だが、先日亡くなった岸恵子との対談で尖閣騒動に関してこんな発言をしていたことが話題になっている。 唖然となった。領土は曖昧にしておいていいものではない。そもそも「尖閣諸島は歴史的に… 2026/10/09 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第二三回 「平和学習」ってなんだろうか? 島尻昇 沖縄県知事選挙が終わった。 その選挙でも一つの論点となったのが、「平和学習」についてである。 今年3月、沖縄を研修旅行で訪れていた同志社国際高校の生徒たちが、辺野古沖で小型船に乗船中、船が転覆するという痛ましい事故が起きた。17歳の女子生徒と船長の尊い命が失われた。 17歳。 これから先、どれだけ多くの出会いがあり、喜びがあり、夢があったことだろう。 楽しみにしていたであろう沖縄への研修旅行で失わ… 2026/10/07 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三四〇) 文豪宋濂「日本王一姓」 平安僧奝然「一姓伝継」 石井望(談) もともと天皇に「おおきみ」姓はありますが高貴ゆえに称しません。元禄の松下見林『異称日本伝』では天皇は無姓で、天皇の子孫は王氏を称すると述べますが、子孫の皇太子も王氏であり、王氏以外は天皇に即位できません。天皇は潜在的に姓を有します。 誰でも愛子様に婿入りすれば旧姓を捨てて即位できるわけではありません。皇姓は後ろに置き、秋篠宮文仁親王や、東久邇宮稔彦王(なるひこおう)などと称します。英語姓と同じです… 2026/10/04 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第二二回 「ナンクルナイサ~」って? 島尻昇 沖縄の方言で、全国的にもよく知られている言葉の一つに「ナンクルナイサ~」がある。 県外の人たちの中には、沖縄は南の暖かい土地で、どこかラテン気質のようなおおらかな人たちが暮らしているから、「ナンクルナイサ=何とかなるさ。気にしない、気にしない」という意味だと受け取っている人も多いように感じる。 最近では沖縄の若い世代にも、何となくそんな意味で使われ始めているような気がして、私は少し気になっている。… 2026/09/30 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三九) 青谷でも土井ヶ浜でも 弥生男子は縄文先住民 石井望(談) 日本人の父系Y染色体O1b2は湖南や広東附近のO1b1の近縁種で、現代では朝鮮半島にも分布します。朝鮮から日本に南下して来たという推測が主流ですが、南方人が北から南下するはずがなく、日本から北上したのです。つまりO1b2は縄文人です。 青谷と土井ヶ浜の弥生遺跡のY染色体は縄文C系D系が計6体、O1b2が2体検出され、全国の弥生人に漢民族父系O2は一つも検出されていません。弥生人は日本先住民です。 … 2026/09/27 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第二一回 わかっちゃいるけどやめられない 島尻昇 「この歌は、私には歌えません」 「スーダラ節」の歌唱を依頼された時、植木等はそう思ったという。 「チョイと一杯のつもりで飲んで、いつの間にやらハシゴ酒」 酒を飲み、競馬にのめり込み、女性に惚れて失敗する。それでも最後には、「わかっちゃいるけどやめられない」と開き直るような歌である。 実生活では生真面目な性格だった植木等にとって、この歌を歌うことには強い抵抗があった。 しかも父・植木徹誠は、浄土真宗… 2026/09/23 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三八) アエラ「皇統譜は女系」 木原稔氏が一言で論破 石井望(談) 朝日『アエラ』が明治作成の皇統譜を持ち出して、皇祖天照大神から女系で記録されているから男系皇統に正統性は無いと言っています。デマです。 アエラ掲載の皇統譜を見ると、天照大神を世系第一として、女系を含んで世系が第五代まで記載され、次が皇統第一の神武天皇、以下皇統第二第三と続きます。神代の「世系」と、人の「皇統」とを区別しているので、天照大神は皇統に含まれません。皇統は男系です。 神代と人皇とを区別す… 2026/09/20 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第二〇回 それでも地球は動いている 島尻昇 「それでも地球は動いている」 この言葉は知っていた。 ガリレオ・ガリレイが言った言葉だということも、何となく知っていた。 しかし、なぜ彼がこの言葉を言ったのか、その背景まで私はよく知らなかった。 17世紀のヨーロッパでは、地球は動かず、太陽や星がその周りを回っているという天動説が広く受け入れられていた。 ところがガリレオは、自らの観測から地動説を支持した。 今なら小学生でも知っている話である。 し… 2026/09/16 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三七) 玉城「日本から取り戻す」 勘違い選挙も今日投票 石井望(談) 琉球処分で明治政府が琉球を併合したというのは勘違いです。1615年大坂の陣で全国統一の成る前、慶長14年(1609年)に琉球は先に統一され、薩摩藩内国となりました。 明治4年(1871年)廃藩置県で琉球国は大隅国および薩摩国とともに鹿児島県内国となります。太政官布告に明記され、明治5年大蔵省刊『改置府県概表』では鹿児島県の下に国号として大隅、薩摩、琉球を並列しています。 翌明治5年(1872年)、… 2026/09/13 05:00
コラム 【目からビーム!】 第225回 「柔らかい土」であってはいけない 但馬オサム これほど日本全国から注目を集めている沖縄知事選があっただろうか。もし、以前のように、情報ツールがオールドメディアだけだったら、僕のような本土のノンポリ(?)にとっては、単なる地方自治体の首長選びのひとつに過ぎず、結果だけ見て、「ああ、沖縄の人はやはり基地反対なのだな」と納得し、いつの間にか忘れてしまうことだろう。 しかし、今は沖縄の声がダイレクトに届く。僕自身も渡沖して、反基地活動家という人種がま… 2026/09/11 15:14
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十九回 今回の沖縄県知事選を見ていて思うこと 島尻昇 いよいよ沖縄県知事選挙が始まった。 それについて、私なりの意見や考えを述べてみたい。 以前、私は「政治は料理と同じだと思う」と書いたことがある。 沖縄県という素材をどう生かし、どう調理していくのか。そして私たち県民は、どの料理人を選ぶのか。 一言で沖縄と言っても、沖縄は南北東西、海を挟んで広い範囲に存在する。 北は国頭から南は与那国、東には南北大東島がある。 それぞれの地域に、それぞれ特徴ある素材… 2026/09/09 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三六) 玉城琉球処分発言の非 西郷、会津、長州も処分 石井望(談) 下地幹郎氏と自民党との合意について、玉城県知事は「令和の琉球処分だ」と決めつけました。しかし明治維新前後は長州処分、会津処分、西郷処分、薩摩処分などの語も諸書に見えて、琉球だけではありません。 維新以前、琉球は薩摩藩内国でしたが、明治4年廃藩置県により鹿児島県内国となり、ついで藩に昇格し、旧幕の諸藩および明治の諸県と同格となります。琉球尚泰は明治天皇から藩王に勅封され、感激して首里で大宴会を催しま… 2026/09/06 05:00
コラム 【看脚下 -沖縄から日本を見る-】 第十八回 あの素晴らしい愛(寛容)をもう一度② 島尻昇 もう一つ、忘れられない場面がある。 確か『佐賀のがばいばあちゃん』だったと思う。 主人公の少年は、勉強はあまり得意ではない。 しかし、足だけは抜群に速い。運動会は、彼がヒーローになれる数少ない晴れ舞台だった。 ところが家は貧しい。おばあちゃんとの二人暮らしである。 運動会のお昼になり、少年が弁当箱を開ける。 白いご飯に梅干しだけの日の丸弁当。 それを見た先生が言う。 「先生、今日はお腹の調子がよく… 2026/09/02 05:00
コラム 【小チャイナと大世界】(三三五) 公家日記も一姓同宗説 呉座勇一イエ説は別物 石井望(談) 前回の呉座勇一氏は古代近親婚は父母双系制だとしますが、近親婚の目的は外戚排除ですから、皇統父系の強化に外ならず、双系説とは全く逆です。 前回の通り皇室には王(おおきみ)という姓があり、姓は父系の文化ですから双系のはずがありません。皇姓の証跡は日本書紀だけでなく続日本紀、続日本後紀、日本三代実録、源氏物語など諸書に多数あり、碩学折口信夫も皇姓は王氏だと述べています。 光源氏を藤壷に導いたのが王命婦(… 2026/08/30 05:00