視点 【視点】関係悪化 全責任は中国にある 日中関係の悪化が構築状態に陥っている。外務省の北村俊博外務報道官は、中国外務省の郭嘉昆副報道局長が9月の記者会見で高市早苗首相を呼び捨てにしたとして、国際儀礼を守るよう中国側に申し入れた。 政府の官僚レベルの人間が他国の指導者を公然と呼び捨てにするのは常識を逸脱している。高市首相の台湾有事に関する国会答弁以降、中国は対日姿勢を硬化させているが、ここまで来ると中国共産党政権として「高市政権を相手にし… 2026/10/10 21:12
視点 【視点】新県政 政策転換が鮮明に 知事選で訴えた公約を、新知事として改めて県議会で掲げた。古謝玄太知事による就任後初の所信表明だ。 「県民所得を10年で一人当たり500万円に」「子育て支援の予算を4年で1千億円に」「観光収入を8年で2兆円に」と、三つの「倍増」政策を柱に据えた。基地問題重視だった「オール沖縄」県政から、経済重視の保守県政へ。現実路線への転換が鮮明になった。 県民所得の倍増は、新規産業の創出による経済成長の加速化、ア… 2026/10/07 17:58
視点 【視点】(9月14日)「オール沖縄」崩壊 反基地県政、12年で頓挫 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対という「民意」に後押しされ、2014年知事選で誕生した「オール沖縄」が12年後、その「民意」を失ってあえなく崩壊した。選挙で現職が敗れる時はいつも同じかも知れないが「オール沖縄」の盛衰ほど「民意によって興り、民意によって滅ぶ」という歴史のドラマをまざまざと痛感させる出来事はない。 「オール沖縄」県政の最大の特徴は、強固な反基地イデオロギーを基盤に政治や行政を… 2026/09/14 05:00
視点 【視点】安保、離島振興も議論を ▽経済が主要テーマ 沖縄県知事選が告示され、新人で那覇市副市長の古謝玄太氏、現職で3選を目指す玉城デニー氏ら、過去最多の6人が立候補した。古謝氏と玉城氏による事実上の一騎打ちとなる構図だ。 過去2回の知事選で最大争点だった普天間飛行場の名護市辺野古移設問題は扱いが小さくなり、物価高を受けた県民の暮らし向上、沖縄振興など、経済問題が主要テーマになりそうな雰囲気だ。 だが沖縄にとっては安全保障問題も見… 2026/08/28 05:00
視点 【視点】恒久平和の願いと懸念 戦後81年の終戦の日を迎えた。だが恒久平和を希求する沖縄県民の思いとは裏腹に、これからも日本は平和でいられるのか、豊かさを享受できるのか。懸念は強まるばかりだ。 日本、さらには沖縄を取り巻く国際情勢は楽観視できない。終戦の日を目前に控えた13日、ロシアのプーチン大統領は日本の北方領土・択捉島を初めて訪問する挑発行為に出た。高市早苗首相は「強く抗議する。断じて容認できない」と述べており、ロシアのウク… 2026/08/16 05:00
視点 【視点】(8月5日) 消費減税 財源が成否のカギ 高市早苗首相が飲食料品の消費税を2027年4月から2年間、1%に引き下げる方針を表明した。現行から7%もの引き下げとなる。物価高騰に苦しむ中・低所得者の負担軽減が期待される半面、財政悪化を懸念する声も根強い。消費税の代替となる税源確保が政権の思惑通りに進むかが成否のカギを握る。 飲食料品は、低所得層ほど支出に占める割合が高いとされる。このため飲食料品の消費減税は、特に低所得層を対象とした福祉施策の… 2026/08/05 05:00
視点 【視点】 (8月2日)「生徒の命守る義務」どこに 米軍普天間飛行場の移設先、名護市辺野古沖で研修旅行中の同志社国際高校生徒を乗せた抗議船が転覆した事故で、学校法人同志社が設置した第三者委員会が調査報告書を公表した。辺野古移設の工事現場を海上から見学する「辺野古ボートコース」実施に当たり、学校側に安全管理体制の不備があったことを厳しく指摘する内容となった。 転覆した「不屈」「平和丸」はヘリ基地反対協議会が運航し、辺野古移設に対する海上抗議活動で使用… 2026/08/02 05:05
視点 【視点】 台風襲来 露呈する離島の脆弱性 大型で非常に強い台風9号が八重山を直撃する見通しだ。沖縄には今年も何個か台風の接近はあったが、大きな被害はなかった。今回の台風9号は、最大風速50㍍、最大瞬間風速70㍍という非常に強い勢力のまま八重山に接近しており、石垣島地方気象台は「一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く見込み」と注意を促している。早めに対策を徹底したい。 「レジリエンス」という言葉がある。耐久力などと訳されるが、災害や… 2026/07/09 14:52
視点 【視点】市議会の憲法決議 問題提起重い 石垣市議会は24日の6月定例会最終本会議で、自衛隊の存在を憲法に明記する議論の加速を求める意見書を与党などの賛成多数で可決した。自衛隊を中傷するような動きが後を絶たない現状は、憲法上、自衛隊の法的地位が曖昧なまま放置されていることに一因があるとの見方を示したものだ。一つの問題提起として重く受け止めたい。 意見書でも触れられているが、特に沖縄では、自衛隊は不発弾処理や離島からの急患空輸などの業務を通… 2026/06/27 05:00
視点 【視点】岐路に立つ沖縄の平和教育 6月は沖縄にとって鎮魂の月であり、23日の「慰霊の日」に向け、沖縄戦の歴史を振り返る取り組みが県内のさまざまな場所で行われる。 今年はとりわけ学校での平和教育にスポットが当たっている。いうまでもなく米軍普天間飛行場の移設先、名護市辺野古沖で3月に発生した抗議船転覆事故が、平和教育のあり方について大きな議論を呼んだからだ。 研修旅行で抗議船に生徒を乗せた同志社国際高校の平和教育に対し、文部科学省は学… 2026/06/13 05:00
視点 【視点】日本非難の前に鏡を見よ 日中関係の悪化がさらに長期化の様相を呈している。 中国の習近平国家主席が5月の米中首脳会談で、高市早苗首相を名指しし「新型軍国主義」を復活させていると非難していたことが明らかになった。中国は同月の中ロ首脳会談後に発表した共同声明でも「新型軍国主義と再軍備をやめるよう日本に求める」と明記した。 小泉進次郎防衛相はシンガポールで開かれたアジア安全保障会議で演説し「核兵器と戦略爆撃機を大量に保有する国が… 2026/06/03 05:00
視点 【視点】辺野古沖事故「違法」判断は重い 同志社国際高校は、生徒を抗議船に乗せる異様な平和学習を企画し、ヘリ基地反対協議会は、安全管理体制が欠如したまま抗議船を出航させた。米軍普天間飛行場の移設先、名護市辺野古沖で抗議船が転覆し、船長や生徒が死傷した事故で、国は学校側と運航側の双方に明確な「違法」判断を下した。この事実は重い。 文部科学省は同校を運営する学校法人同志社に対し、学校の政治的活動を禁じた教育基本法第14条第2項に違反するとして… 2026/05/24 05:00
視点 【視点】際立つ「米中」「日中」の格差 米トランプ大統領と中国の習近平国家主席は、北京で2日間にわたって首脳会談を行った。冷戦後に世界をリードする唯一の超大国となった米国と、アジアの新たな超大国として台頭する中国の二国間対話である。両国の利害が対立する場面も多いが、ひとまず米中関係の安定が図られたことは国際社会の平和にも資する。 習氏は会談で台湾の独立に反対する考えを改めて示し、トランプ氏に慎重な対応を求めた。トランプ氏は貿易問題を主な… 2026/05/17 05:00
視点 【視点】(5月15日)離島振興「最後の宿題」 沖縄の日本復帰からきょう15日で54年となった。米軍基地負担の軽減と並び、沖縄振興は半世紀以上変わらぬ沖縄の課題だが、沖縄振興の中でも、残された「最後の宿題」が離島振興だ。 沖縄振興とは本土と沖縄の格差是正にほかならない。沖縄の中でも、本島と離島の格差是正が離島振興の目的である。だが本土と沖縄の格差同様、本島と離島の格差も、復帰54年を経て、住民が期待するほどに縮小したとは言えない。 生活コストを… 2026/05/15 05:00
視点 【視点】(5月12日)進展するフィリピンとの防衛協力 日本の防衛装備三原則と運用指針の改正で、武器輸出に向けた動きが本格化している。小泉進次郎防衛相は5日、フィリピン・マニラでテオドロ国防相と会談し「あぶくま」型護衛艦と海自練習機TC90の早期移転を目指すことを確認した。 防衛相は記者会見で、マルコス大統領との会談でも防衛装備移転に関する話題が出たとして「間違いなく防衛装備移転の政策見直しがあってこそ、具体性というものが議論に出る。(見直しが)同四国… 2026/05/12 05:00
視点 【視点】改憲論議加速のチャンス 高市早苗首相(自民党総裁)は4月の自民党大会で憲法改正に触れ「時は来た。改正の発議について何とかめどが立ったと言える状態で来年の党大会を迎えたい」と述べた。改憲に積極的な首相のもと、自民党は衆院で3分の2超の勢力を獲得している。今年こそ改憲に向けた具体的な動きが見られるのだろうか。 与党は参院では少数のままなので、依然として与党だけで改憲を発議するのは容易ではない。だが衆院選での高市政権圧勝が、改… 2026/05/03 05:00
視点 【視点】武器輸出 国際連携で平和構築を 政府は防衛装備移転三原則と運用指針を改定し、主に同盟国に対し、ミサイルや戦闘機など戦闘で直接使用される武器の輸出を認めた。 日本周辺で中国、ロシア、北朝鮮の軍事力増強が進む中、日本一国では地域の平和を守れないと指摘されて久しい。武器輸出解禁で同盟国をはじめとした国際社会との連携を強め、国民の安心安全を強化する取り組みは不可欠で、政府の方針を評価したい。 木原稔官房長官は記者会見で「戦後80年以上に… 2026/04/24 05:00
視点 【視点】抗議のあり方問い直せ 愕然とさせられる事故が起きた。米軍普天間飛行場の移設先、名護市辺野古の海域で、抗議船2隻が転覆。乗船していた高校生18人と乗組員3人が海に投げ出され、船長1人と女子生徒1人の計2人が死亡した。 まずは2人の冥福を祈りたい。そして急がなくてはならないのは原因究明だ。この事故はあまりにも疑問点が多い。 抗議船に乗っていた同志社国際高校(京都府)の生徒たちは辺野古移設の工事現場を見学しようとしており、こ… 2026/03/19 05:00
視点 【視点】常識的に有り得ない疑惑 辺野古移設後も、米国は普天間飛行場を返還しないのか。最近、メディアを中心に、こんな疑惑が盛んに取り沙汰されている。 口火を切ったのは2月の県紙だ。米国務省が2025年9月に出した文書で、辺野古に建設される滑走路は能力が不足するため、代替となる「長い滑走路」が選定されるまで普天間飛行場は返還されないと明記している、と報じた。 日米は2013年に合意した統合計画で、米軍普天間飛行場の返還条件として辺野… 2026/03/12 05:00
視点 【視点】大震災15年 記憶新たに 東日本大震災が発生した2011年3月11日は八重山住民の間にも不安が広がり、地震や津波の襲来を警戒した大勢の人たちが学校などに避難した。15年を経た今でも、当時の住民の困惑した表情を思い出せるほど、ショッキングな1日だった。 地震や津波は八重山住民にとって決して他人事ではない。1771年の「明和の大津波」はいわば民族のDNAに刻まれた惨事の記憶であり、東日本大震災で津波にのまれる建物のニュース映像… 2026/03/11 05:00