日本人ファースト「差別でない」 参政党代表と本社社主が対談

左から八重山日報の島尻社主、参政党の神谷代表、八重山日報の宮里育江社長=9月30日、東京都
参政党の神谷宗幣代表は9月30日、東京都内で八重山日報の島尻昇社主(JSL日本アカデミー理事長)と対談した。外国人留学生の受け入れに関し、神谷代表は、参政党が掲げる「日本人ファースト」の理念に関し「外国人差別ではない」と強調した。島尻社主は、自身が沖縄と東京で外国人留学生向けの日本語学校を経営している経験を紹介。近年問題となっている労働力不足を緩和するため、日本語や日本文化、生活習慣を習得した外国人留学生の資格外活動時間を拡大すべきと訴えた。
神谷代表は「(外国人留学生に)日本の文化や日本人の国民性を学んでいただくことで、のちに本国に戻ったあと、両国の懸け橋の役割を果たしてもらうことが期待される」と外国人留学生受け入れに理解を示した。
一方、留学生が事実上の職業斡旋ビジネスで入国したり、独自の生活習慣に固執して日本文化に適応しないケースを懸念。「学生として日本語を勉強して、日本を好きになってもらってから就労してもらうというプロセスが大事」とした。
「日本人ファースト」について「『外国人差別』と報じているのはレッテル貼り」と一部メディアの報道を疑問視。むしろ差別を「しっかり止めていく立場」と述べた。
島尻社主は、自らが経営するJSLが日本語教育のほか、日本に適応するための生活指導に力を入れていると説明。
沖縄の労働力不足について「コンビニなどはネパール人のアルバイトがいないと成り立たない」と述べ、現在週28時間以内に制限されている外国人留学生の資格外活動時間を35時間に拡大すべきと訴えた。
また「日本がしっかりしていなければ、日本語教育も日本語学校も成り立たない」と、日本が魅力ある国であり続ける大切さを力説した。
対談は島尻社主の要請で行われた。