日報の本棚 【日報の本棚】ウクライナ企業の死闘(松原実穂子著) ロシアの侵攻を受けているウクライナで、電力、エネルギー、通信、金融などの重要インフラを命がけで守り、維持している企業人たちの奮闘を紹介している。 ロシアはウクライナの重要インフラへの攻撃を続けており、著者が報告するデータによると、2022年10月~2023年4月にエネルギー業界に仕掛けられた攻撃の回数は1200回に達している。「どの火力・水力発電所も、何らかの損傷を負っている状態」とする。 … 2025/10/12
日報の本棚 昭和天皇と感動の台湾 写真で読む「東宮行啓」日本版 日報の本棚 戦後80年の節目に合わせ、天皇ご一家が4日から沖縄を訪問される。この本はそれに先立つ102年前の1923年、裕仁皇太子殿下(のちの昭和天皇)が台湾を訪問された際の貴重な写真を収録し、台湾で出版された「東宮行啓」の日本版と解説で、昭和百年の記念出版。 百枚以上の写真からは、皇太子殿下を迎えた当時の台湾の光景や世情が読み取れる。2万5千人が参加したという提灯奉迎、殿下に披露された原住民の舞踊、歓迎… 2025/06/04
日報の本棚 【日報の本棚】なぜ彼らは北朝鮮の「チュチェ思想」に従うのか 篠原常一郎・岩田温 著 北朝鮮の独裁政治を正当化する思想で、沖縄の知識人にも浸透していると言われる「チュチェ思想」に焦点を当てた。元日本共産党国会議員秘書の篠原常一郎氏と政治学者の岩田温氏による対談本。 チュチェ思想は「大衆を革命・建設の主人公としながら、民族の自主性を維持するために人民は絶対的権威を持つ指導者に服従しなければならない」とする考えという。 対談では、沖縄大学の名誉教授が「チュチェ思想は、沖縄闘争の思… 2020/01/21
日報の本棚 【日報の本棚】教育無償化は国難突破の万能薬 下地幹郎著 「教育の完全無償化により、若い人材のレベルアップが促進され、これまでわが国の発展をもたらした長寿の先輩方を支える人材を作り上げていくことになる」と訴える著者。平良市(現・宮古島市)出身で郵政民営化・防災担当相などを歴任し、現在、日本維新の会国会議員団副代表を務める。 少子高齢化、人口減少、経済成長の鈍化、社会保障費の増大―日本が多くの難局に直面する中、著者は「教育に力を注ぎ、人材を作り上げてい… 2019/10/31
日報の本棚 【日報の本棚】横浜市が「つくる会」系を選んだ理由 今田忠彦著 「自国の歴史や文化・伝統の素晴らしさを教えないで、どうして誇りや愛着が生まれるのだろうか」―。著者は神奈川県横浜市の元教育委員長。“自虐史観”色が強いとされる従来の歴史、公民教科書に対し、育鵬社、自由社の教科書採択に立ち上がった。教職員組合や市民団体との論争の中で誹謗中傷に耐えた当事者が、歴史の証言者として「闇」に迫った一冊。 横浜市は2009年度に自由社の歴史、11年、15年に育鵬社の歴史、… 2019/10/11
日報の本棚 【日報の本棚】人口減少と自衛隊 ロバート・D・エルドリッヂ著 「人口減少で最もダメージを受けるのは自衛隊」と指摘する、元在沖海兵隊幹部のロバート・D・エルドリッヂ氏。若者の人口が50年後には半減すると言われる中、出動できる自衛隊員が激減することを防ぐため「今すぐ動かなければ手遅れになる」と、15の提言を明らかにする。 エルドリッヂ氏は「『人口減少』と『自衛隊』の問題の関連性や深刻さを、日本人は、少なくともメディアといわゆる知識人はまったく分かっていない」… 2019/04/01
日報の本棚 【日報の本棚】政治学者が実践する流されない読書 岩田温著 マスメディアやSNSなど、情報が過剰とも言うべき現代にあって、自分自身で一つひとつの情報を吟味するには、読書によって培われた「思想的軸」が必要になる。新進気鋭の政治学者が説く、自分らしく生きるための読書論。 著者は自分自身の経験から「流されない読書法」として「あえて自分と違う考え方の本を読む」「大著を読む。読み終えれば自分が変わったような感覚が得られる」「小品でも読めば人生についての考え方が変… 2019/01/18
日報の本棚 【日報の本棚】日本史の深層 矢作直樹著 救急医療の現場で生と死を見てきた東京大名誉教授の医師、矢作直樹さんが、改めて日本の歴史を見直した書が、扶桑社から刊行された。患者や家族の変化を通じ、日本人の心構えが変わって来たと感じた著者は、戦後の日本人が受けてきた歴史教育に原因があると思い当たる。 同書では「歴史の真実」を知りたいと願う人たちのために、歴史の授業や一般的な歴史の本では取り上げられない「歴史のウラ側」を紹介する。 1947年… 2018/12/27
日報の本棚 【日報の本棚】北朝鮮がつくった韓国大統領 文在寅政権実録 李相哲著 韓国では2017年5月の文在寅(ムン・ジェイン)政権発足以来、慰安婦問題、徴用工問題などで対日関係が緊張の度を増しているが、一方で北朝鮮に対しては凄まじい勢いで融和政策が進行している。同書では、米朝首脳会談などの最近のニュースを盛り込みながら、半島問題を攪乱(かくらん)する文政権の目的を読む。著者は龍谷大教授。 序章「左派に占領された韓国メディア」では、文政権主導のもと、国家レベルで進む「積弊… 2018/11/09
日報の本棚 【日報の本棚】平和バカの壁 ケント・ギルバート、ロバート・D・エルドリッヂ著 米国カリフォルニア州弁護士のケント・ギルバート氏と、元在沖縄海兵隊政務外交部長のロバート・D・エルドリッヂ氏が「近い将来、日本を滅ぼしかねない諸問題」を真剣に語る「平和バカの壁」が産経新聞出版から刊行された。 両者の対談は「危険な沖縄 親日米国人のホンネ警告」に続く第二弾。「戦争ができない国の致命的なデメリット」「アメリカ国民は戦争を支持する」「戦い続ける国と戦わなくなった国」「国のために戦え… 2018/10/16