検疫終了まで下船許可せず 中国から寄港のクルーズ船

会議冒頭、あいさつする垣本所長(中央奥)。会議は報道陣に非公開で約1時間行われた=6日午後、那覇港湾合同庁舎

 厚生労働省那覇検疫所(垣本和宏所長)は6日午後、中国全土で蔓延(まんえん)する新型コロナウイルスへの検疫強化を目的に、関係機関の対策協議会を那覇市内で開催した。今後、香港とマカオを含む中国から寄港するクルーズ船について、全ての乗員乗客の検疫終了まで全員の下船を許可しない方針を示した。
 下船までに最長で14時間ほどかかる可能性もあり、垣本所長は「乗客が那覇市内を周遊できる時間がなくなる可能性はある」と述べた。
 クルーズ船の那覇港への停泊時間は1日ほど。ただ、新型肺炎の流行で、国は検疫の強化を指示。従来、那覇港では、乗客を下船させながら口頭で体調チェックを行っていた。しかし、今後は更に対応を強化し、乗客が観光に使う予定だった時間を検疫の手続きに費やす可能性もある。

 問診に使用する質問票は日本語、中国語、英語で作成されており、過去14日以内に中国湖北省に滞在した有無や体調に異常があるかなどを問う。滞在期間、宿泊場所、電話番号なども記入させ、虚偽申告は検疫法で処分される可能性があることも明記する。
 那覇検疫所は人員の勤務体系を調整し、現行の規模で検疫を行うが、対応が難しい場合は他府県からも増員を求める可能性がある。
 新型肺炎の影響で、中国発着のクルーズ船が県内寄港をキャンセルする数が増加している。今後、状況が変化する可能性はあるが、沖縄本島では14日の早朝に寄港する船から厳格化された検疫を行うという。

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