視点 【視点】(5月12日)進展するフィリピンとの防衛協力 日本の防衛装備三原則と運用指針の改正で、武器輸出に向けた動きが本格化している。小泉進次郎防衛相は5日、フィリピン・マニラでテオドロ国防相と会談し「あぶくま」型護衛艦と海自練習機TC90の早期移転を目指すことを確認した。 防衛相は記者会見で、マルコス大統領との会談でも防衛装備移転に関する話題が出たとして「間違いなく防衛装備移転の政策見直しがあってこそ、具体性というものが議論に出る。(見直しが)同四国… 2026/05/12
視点 【視点】改憲論議加速のチャンス 高市早苗首相(自民党総裁)は4月の自民党大会で憲法改正に触れ「時は来た。改正の発議について何とかめどが立ったと言える状態で来年の党大会を迎えたい」と述べた。改憲に積極的な首相のもと、自民党は衆院で3分の2超の勢力を獲得している。今年こそ改憲に向けた具体的な動きが見られるのだろうか。 与党は参院では少数のままなので、依然として与党だけで改憲を発議するのは容易ではない。だが衆院選での高市政権圧勝が、改… 2026/05/03
視点 【視点】武器輸出 国際連携で平和構築を 政府は防衛装備移転三原則と運用指針を改定し、主に同盟国に対し、ミサイルや戦闘機など戦闘で直接使用される武器の輸出を認めた。 日本周辺で中国、ロシア、北朝鮮の軍事力増強が進む中、日本一国では地域の平和を守れないと指摘されて久しい。武器輸出解禁で同盟国をはじめとした国際社会との連携を強め、国民の安心安全を強化する取り組みは不可欠で、政府の方針を評価したい。 木原稔官房長官は記者会見で「戦後80年以上に… 2026/04/24
視点 【視点】抗議のあり方問い直せ 愕然とさせられる事故が起きた。米軍普天間飛行場の移設先、名護市辺野古の海域で、抗議船2隻が転覆。乗船していた高校生18人と乗組員3人が海に投げ出され、船長1人と女子生徒1人の計2人が死亡した。 まずは2人の冥福を祈りたい。そして急がなくてはならないのは原因究明だ。この事故はあまりにも疑問点が多い。 抗議船に乗っていた同志社国際高校(京都府)の生徒たちは辺野古移設の工事現場を見学しようとしており、こ… 2026/03/19
視点 【視点】常識的に有り得ない疑惑 辺野古移設後も、米国は普天間飛行場を返還しないのか。最近、メディアを中心に、こんな疑惑が盛んに取り沙汰されている。 口火を切ったのは2月の県紙だ。米国務省が2025年9月に出した文書で、辺野古に建設される滑走路は能力が不足するため、代替となる「長い滑走路」が選定されるまで普天間飛行場は返還されないと明記している、と報じた。 日米は2013年に合意した統合計画で、米軍普天間飛行場の返還条件として辺野… 2026/03/12
視点 【視点】大震災15年 記憶新たに 東日本大震災が発生した2011年3月11日は八重山住民の間にも不安が広がり、地震や津波の襲来を警戒した大勢の人たちが学校などに避難した。15年を経た今でも、当時の住民の困惑した表情を思い出せるほど、ショッキングな1日だった。 地震や津波は八重山住民にとって決して他人事ではない。1771年の「明和の大津波」はいわば民族のDNAに刻まれた惨事の記憶であり、東日本大震災で津波にのまれる建物のニュース映像… 2026/03/11
視点 【視点】国政に意思を反映させよう 昨年7月の参院選から半年余りで、与野党の構図はがらりと変わった。自公連立政権に代わり自民・維新連立政権が誕生し、立憲民主党と公明党が合流して中道改革連合が誕生した。 高市早苗首相は「責任ある積極財政」を掲げ、物価高対策や経済成長に向け、大規模な財政出動も辞さない姿勢を示す。一方で財政悪化の懸念が高まり、円安の傾向が続いている。 外交・安全保障では、首相は安保3文書を改定し、防衛力強化をいっそう進め… 2026/02/08
視点 【視点】対中姿勢も大きな争点だ 超短期決戦の衆院選は、8日の投開票まで1週間を切った。主要各党が消費税ゼロを掲げるなど、物価高対策が最大の争点とされるが、沖縄県民として見逃せない争点は高市早苗政権の対中姿勢だ。 昨年11月、台湾有事に関して高市首相が、日本の「存立危機事態になり得る」との見解を示したことで中国が猛反発。自国民に日本への渡航自粛を呼び掛けたり、レアアース(希土類)の輸出を規制するなどの「対抗措置」を繰り出し、日中関… 2026/02/03
視点 【視点】辺野古巡り「中道」迷走か 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設問題で、立憲民主党と公明党が結成した新党「中道改革連合」が迷走の兆しを見せている。 きっかけは安住淳幹事長が19日、移設工事について「中道が政権を担うことになれば、ストップすることは現実的ではない」と述べたことだ。 辺野古移設に反対していた立民が容認に政策転換したと見られかねない発言だったことから、立民沖縄県連は猛反発。20日には野田佳彦代表に対し、安住氏の発言撤… 2026/01/23
視点 【視点】選挙ムード高まる沖縄 今年の沖縄は秋に沖縄最大の政治決戦である知事選を控えているが、選挙までまだ半年以上という早い段階で革新側は現職の玉城デニー氏、保守側は那覇市副市長の古謝玄太氏という候補者の顔ぶれが固まった。 さらに、ここへ来て高市早苗首相が23日召集予定の通常国会冒頭で衆院解散を検討しているとのニュースが流れ、どうやら衆院選も間近である。選挙イヤーの雰囲気が年明け早々高まりそうだ。 2024年には衆院選、昨年には… 2026/01/13
視点 【視点】国益第一主義の現実示した 米軍は1月3日、南米ベネズエラを攻撃し、マドゥロ大統領と妻を拘束、麻薬密輸への関与を理由として米ニューヨークに連行した。「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」を掲げる米トランプ政権が、まさに国益を貫徹するために行った軍事行動で、国際社会が国益第一主義で動いている現実をまざまざと示した。 トランプ政権はマドゥロ政権が米国への麻薬密輸に関与したと指摘。米軍が密輸船を直接攻撃するなど、ベネズエラへの軍… 2026/01/06
視点 【視点】「有事」の懸念高まる沖縄 沖縄を取り巻く安全保障の状況は一段階、フェーズが上がったのではないか。最近の中国の言動を見ていると、そんな懸念を抱かざるを得ない。 共同通信によると、中ロの爆撃機が今月12日、日本周辺を飛行したことについて、中国国防大学の関係者が「琉球を囲んだ」「歴史的に残された琉球問題を直視し、解決する段階に入った」などと香港フェニックステレビで解説した。 6~12日には中国空母「遼寧」が沖縄本島と宮古島の間を… 2025/12/18
視点 【視点】国歌アンケ―ト 問題提起受け止めよ 国家「君が代」を歌えるか児童生徒に問うアンケートは「内心の自由」の侵害に当たるのか。石垣市教育委員会は、市議会が決議で求めていたアンケートを実施しないと決めた。市教委の判断は尊重されるべきだが、理由は見極める必要がある。 この件の発端は、入学式や卒業式で子どもたちが「君が代」を歌っていないという友寄永三市議の指摘だ。 保護者から同様の声が寄せられているとして、学校現場で「君が代が適正に指導されてい… 2025/11/30
視点 【視点】中国の言動 県民も座視できぬ 台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁を巡って日中関係の緊張が続く中、中国政府の対日「報復」は沖縄まで波及してきた。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報が社説を掲載するなど、沖縄の日本帰属を疑問視する言動が活発化している。 尖閣諸島(石垣市)周辺海域では、沖縄の漁業者が中国艦船の執拗な領海侵入に悩まされているところだ。それに加え、中国側のこの言動は沖縄県民としても到底、座視できない。 中国はチベッ… 2025/11/21
視点 【視点】対中依存 やはり危うい 台湾有事は安全保障関連法で集団的自衛権の行使が可能となる存立危機事態になり得る。高市早苗首相のこの国会答弁は、沖縄、特に台湾と目の鼻の先にある八重山住民にとって、まぎれもない事実として実感できる。 首相答弁に反発した中国政府は国民に日本への渡航自粛を呼び掛けるなど、経済的な圧力を強め始めた。 沖縄の産業は観光を基軸としており、現在でも多数の中国人観光客を受け入れている。 だが今回の中国の対応を見て… 2025/11/18
視点 【視点】成長戦略 離島にも恩恵を 国力の衰退に歯止めを掛けられるのか。高市早苗首相は今月開いた成長戦略本部と成長戦略会議で、AI(人工知能)・半導体や造船など17の戦略分野に集中投資する方針を示した。 各戦略分野に関し、政府が供給力強化や官民の投資ロードマップ作成などに取り組む。閣僚と有識者で構成される成長戦略会議で来夏の成長戦略策定を目指すが、近くまとめる経済総合対策では、ただちに実行すべき重点施策を盛り込む。 高市首相が特に重… 2025/11/14
視点 【視点】新空母 沖縄にも重大な脅威 中国が3隻目の空母「福建」を就役させた。台湾や沖縄に近い福建省にちなんだネーミングは、台湾侵攻への決意を表明したとの観測もある。他の空母を使った中国の軍事訓練は沖縄周辺でも常態化しており、新たな空母の就役は、最前線となる沖縄県民にとっても重大な脅威である。 中国の空母は「遼寧」「山東」が既に運用されている。空母は多数の戦闘機を搭載し、広域にわたって軍事作戦を展開可能とする装備で、本質的に自国防衛の… 2025/11/11
視点 【視点】日米初会談 上々の滑り出しに 高市早苗首相は訪日したトランプ米大統領と初めて対面で会談し「日米同盟の新たな黄金時代」に向けて経済や安全保障での連携強化を確認した。 興味深かったのは会談冒頭、トランプ氏が「いつでも、どんな質問でも、日本にとって何か必要なことがあれば何でも言ってほしい」と最大限のリップサービスを示したことだ。石破茂前首相との会談では、このような場面はなかった。 高市氏との会談でトランプ氏は、第一次政権時に親しかっ… 2025/10/30
視点 【視点】初の女性首相 迅速な政策実現を 内憂外患とも呼ぶべき危機的状況の日本で、初の女性首相が誕生した。世論の期待は大きいが、山積する課題にどう挑むのか、高市早苗首相は就任早々手腕を試される。就任会見では「強い日本経済を作り上げ、外交安全保障で日本の国益を守り抜く」と述べた。スピード感をもって政策実現にまい進してほしい。 最重要課題は経済対策だ。首相はガソリン暫定税率の速やかな廃止と、いわゆる「年収103万円の壁」の引き上げを挙げ、国民… 2025/10/23
視点 【視点】自民新総裁、初の「女性首相」へ 自民党総裁選で高市早苗前経済安全保障担当相が当選し、新総裁に選出された。自民党は少数与党だが、野党に一致して政権を樹立する動きがなく、臨時国会での首相指名選挙で、高市氏が首相に指名される可能性が高い。 日本の長い歴史上、女性が政治のトップに立った例はほとんどない。特に近代以降は皆無と言っていい。もちろん憲政史上でも女性宰相は初となる。 西欧諸国を見ると、英国では何人かの女性首相が誕生している… 2025/10/05