環境 すぐに飛び立たず「ワシだけどワシじゃない」 カンムリワシ交通事故急増 朝夕が危険 石垣市内のカンムリワシの交通事故被害が増えている。昨年1年間の10件にくらべ、今年はすでに5件と発生ペースが加速。うち2件は死亡にいたった。事故はどのような状況で起きているのか。5件を検証し、対策を探った。 (新垣翔太) 2023/04/13
環境 マイクロプラごみ流出に警鐘 山口防大名誉教授が海岸調査 漂着深刻な状況 全国の海岸で漂着ごみの調査・研究を行っている防衛大学校名誉教授の山口晴幸氏は16日~20日、石垣島の海岸を調査した。漂着ごみを回収できていない海岸では、プラスチックごみが水に溶けないマイクロプラスチックに分解され流出している可能性があり「自然環境に悪影響を与える」と警鐘を鳴らした。 2023/03/30
環境 県の観光客制限案に異論 委員、厳しい規制求める 世界遺産西表部会 県は世界自然遺産地域連絡会議の第2回西表島部会を15日午後、西表島の町離島振興総合センターで開いた。世界自然遺産になった西表島の環境を守るため、入域観光客を制限する観光管理計画案が審議されたが、委員からはより厳しい規制を求める異論が相次ぎ、結論を次回部会に持ち越した。 2023/02/16
環境 八重山初EVバス、3月稼働 世界遺産の島で自然と共生 西表島交通 西表島交通株式会社(玉盛雅治代表取締役)は3日、大原港前で県内2台目となる大型電気(EV)バスのお披露目会と由布島までの試乗デモンストレーションを行った。バスのEV化により、CO2排出や燃料費の大幅な削減が見込まれている。電気バスは3月中旬ごろからEV路線バスとして使用される予定。 2023/02/04
環境 西表島、一部で観光客制限 エコツーリズムに認定 環境省は7日、自然環境を守りながら歴史や文化を観光客に伝える「エコツーリズム」の対象地域に、世界自然遺産に昨年登録された竹富町の西表島を認定した。同町は島内5カ所の観光地に立ち入りの上限人数を設定。早ければ来年12月から実施する。 2022/12/08
環境 廃プラを固形燃料化へ ごみ減容化で処分場延命 石垣市 石垣市の一般廃棄物最終処分場に搬入された廃プラをペレット(固形燃料)として再利用する計画が進んでいる。市のごみ減容化事業を委託された企業が中心になり、来年度には製造にこぎ着けたい考え。将来的にはペレットを島内で販売する構想もあり、企業側は「ごみの『地産地消』を進めたい」と期待する。 2022/10/27
環境 リニューアルで展示充実 西表、野生生物保護の拠点 環境省 環境省西表野生生物保護センター=西表島古見=が昨年12月から行っていた改修工事を終え、1日、リニューアルオープンした。展示物をより一層充実させ、イリオモテヤマネコをはじめとする貴重な野生生物の生態を詳しく学ぶことができるようになった。建物内の段差をなくすなど、バリアフリーにも対応した。 2022/07/02
環境 与那国のトカゲ、実は新種 他の島々と隔離、独自に進化 与那国島に生息し、先島諸島の他の島々に分布するサキシマスベトカゲと同種と考えられていた小型のトカゲが、実際には固有の新種であったことが京都大学理学研究科・教務補佐員の小泉有希氏らの研究で分かった。先島諸島の島々のうち与那国島のみが、長期にわたって他から大きく隔離され続け、動植物が独自の進化を遂げてきたことを示す一つの証拠になると見られる。 研究成果をまとめた論文はこのほど小泉氏、兵庫県立大学自然・… 2022/05/09
環境 保護区内ヤシガニ密漁か 大型個体が減少、市が調査 石垣市が2014年、「ヤシガニ保護区」に設定した北部地区で、大型のヤシガニが密漁されている恐れがあることが20日、市が公表したモニタリング調査で分かった。保護区設定前の調査に比べ、生息数の減少は確認されなかったものの、胸長40㌢以上の個体が少なくなり、全体として小型化していた。保護区ではヤシガニの捕獲が全面的に禁止されており、市は改めて周知徹底に努める。 ヤシガニは八重山で珍味の食材として利用され… 2022/04/21
環境 尖閣情報発信センター開設 石垣市、標柱や模型など展示 石垣市は21日、「尖閣諸島情報発信センター」をユーグレナ石垣港離島ターミナルの2階に開設した。市の行政区域である尖閣諸島の歴史や自然を広く内外に発信する施設。市が現地に設置するため製作した標柱や、尖閣諸島の3D模型(ジオラマ)などが展示されている。 市は9月、標柱設置のための上陸許可を政府に申請したが、政府は不許可とした。市は引き続き政府に上陸許可を求める方針で、その間、標柱を同センターに置く… 2021/12/22
環境 地産地消で北部活性化を 食育、無農薬野菜の魅力発信 ワークショップで意見交換 石垣市北部地域の移住促進と活性化を図る取り組みの一環で、市北部農村集落活性化協議会は4日午後「2021年度地産地消ワークショップ」を伊野田集落センターで開いた。栄養士や専門家、県地域振興協会員など16人が意見を交わした。 同協議会は「食育」や「無農薬野菜」の魅力を発信することで、北部地域への子育て世代の呼び込みを目指す。昨年は4年前から取り組んでいる単独調理校4校への「教材野菜」販売を本格化。栄養… 2021/12/05
環境 フルスト原遺跡 保存活用計画策定へ 大浜の文化遺産と一体的に 石垣市教育委員会は、国指定史跡「フルスト原遺跡」(同市大浜)の保存活用計画を今年度から2年間かけて策定する方針を固めた。同遺跡を巡っては約30年前に保存整備基本計画が策定され、石積みの修復作業などが続けられてきたが、近年、隣の旧石垣空港跡地で開発が進むなど、周辺環境が大きく変化している。市教委は、同遺跡を大浜地区に点在する文化遺産と一体的に活用することも見据え、新たな構想が必要と判断した。 市… 2021/12/02
環境 軽石 連日の漂着確認 八重山の漁港、港湾の封鎖検討 八重山諸島では11月30日、石垣市の登野城漁港や竹富町の島々で軽石の漂着確認が相次いだ。連日の漂着だが、登野城漁港への漂着は初めて。県、市は漁船への被害を防ぐため、登野城、石垣両漁港と石垣港にオイルフェンスを設置し、港口を封鎖する方向で検討に入った。漂着した軽石は現時点では住民生活に被害を及ぼす量ではないが、八重山への漂着情報は日々増えており、関係機関は警戒を強めている。 2021/12/01
環境 養殖場や港に軽石漂着 現時点で被害確認されず 八重山 八重山諸島で29日、軽石の漂着が相次いで確認された。石垣市のヤイトハタ養殖場と石垣港には同日、まとまった量の軽石が入り込み、海面の一部が茶色に染まった。竹富町によると竹富南航路と西表島、竹富島、黒島の海岸、港でも軽石が見つかった。いずれも現時点では住民生活に被害を及ぼす量ではない。市、町など関係機関は軽石が今後、大量に漂着する可能性も想定し、警戒を強めている。 2021/11/30
環境 軽石 石垣に12月漂着か 対策協設置、今後の動向注視 小笠原諸島の海底噴火で発生した大量の軽石が県内各地に漂着している問題で、海洋研究開発機構(神奈川県)は23日までに八重山日報の取材に応じ、軽石が12月に石垣島に漂着するとの予測を明らかにした。風の影響が強い場合、早ければ12月1日か2日ごろ、石垣島東海岸へ漂着する可能性があるという。石垣市など関係機関は軽石対策協議会(仮称)を設置しており、今後の動向を注視している。 2021/11/24
環境 官民共同で住居整備 西表島、定住促進でお披露目 竹富町 民間資金を活用した浦内地区=竹富町上原=の住居整備に関わる民間住宅「JACACON(ジャカコン)浦内」の完成お披露目式が21日午後、浦内地区で開かれた。関係者や地域の住民が集って完成を祝い、テープカット式後は内覧会も行われた。 同住宅は移住者促進住宅整備事業として竹富町、株式会社ジャカコン西日本(上運天賢勇代表取締役社長)、浦内公民館(前津芳生館長)が3者協定を締結し、コンテナを取り扱う同社が… 2021/11/23
環境 与那国と台湾 太古は陸続きか 近隣種の新種ミミズ確認 与那国島に生息する大型ミミズが、DNA解析の結果や形態的特徴から、台湾北部のタイワンオオミミズに最も近縁な新種であることが、太田英利・兵庫県立大自然・環境科学研究所教授らの研究で分かった。太田教授らは、250万年~500万年前、台湾と与那国島が陸続きだったことを示す有力な証拠になると指摘している。 与那国島のヘビを研究している太田教授は、ヘビが捕食するミミズにも関心を抱き、2013年、町教育委… 2021/11/05
環境 父「忘れ難き記念撮影」子「父思い手を合わせ」親子2代で尖閣上陸 尖閣諸島文献資料編纂会は、父親と親子2代で尖閣諸島に上陸した経験を持つ元南大東島気象台長の正木譲さん(87)=石垣市登野城=の回想をまとめた小冊子「尖閣への想い 遥かなり~父子2代 上陸調査の夢果たす」を発行した。今から53年前の1968年に訪れた尖閣諸島の様子や、気象観測のプロとしての視点から見た尖閣の歴史などがつづられている。 正木さんの父、任(つとむ)さんは石垣島地方気象台の前身である石… 2021/10/11
環境 世界遺産の現状を視察 TUBE前田さん、西表で活動 コロナ禍で厳しい環境に置かれる日本を元気づけようと、ANAグループは音楽ユニット「TUBE」とコラボし「TUBE×ANAチアアップ2021」を銘打った活動を展開しており、7日には「TUBE」のボーカル・前田亘輝(のぶてる)さんらが7月に世界自然遺産に登録された西表島を訪問。関係者から海洋漂着ごみの現状や、希少生物のロードキル問題などの話を聞いた。 前田さんらは中野海岸で西表島エコツーリズム協会の徳… 2021/10/08
環境 平久保エコロード整備完了 市、動物への注意呼び掛け 石垣市が平久保半島東海岸で整備を進めてきた「エコロード事業」が完了し、整備後の道路ではドライブで楽しむ市民の姿が多く見られるようになった。市によると、エコロードは自然環境を保全する環境共生型道路のため道幅が狭く、通行する場合は対向車や動物に注意する必要がある。 2021/10/06