「組織力」対「知名度」 投開票まで1週間、戦い過熱
街頭演説する古謝氏㊨=5日、浦添市・街頭演説する玉城氏㊧=5日、那覇市
任期満了に伴う沖縄県知事選は13日の投開票まで1週間に迫り、選挙戦が過熱している。新人で元那覇市副市長の古謝玄太氏(42)=自民、維新、国民民主、参政、保守、公明県本部推薦=は国政与野党などの支援を背景に、組織力を生かした選挙戦を展開。現職で3期目を目指す玉城デニー氏(66)は、高い知名度と県民人気をテコに支持拡大を図っている。選挙戦最終盤は投票先が揺れている無党派層の争奪が激化しそうだ。
古謝氏は2日に那覇市の県立武道館で開いた総決起大会で、会場に入りきれないほどの支持者を集めた。本島各地や宮古、八重山でも地区別の総決起大会を相次いで開催。政党に加え業界団体などの支援をバックに、高い動員力を誇示している。
那覇市の総決起大会では古謝氏を推薦した6党の国会議員、県議がそろい踏みした。自民党は総決起大会に岸田文雄元首相を派遣し、参政党は神谷宗幣代表と古謝氏が対談したユーチューブ番組を公開するなど、6党はトップレベルを含めた手厚い支援体制を構築する。
古謝氏は4日に豊見城市で開いた総決起大会で「現職に挑む厳しい選挙戦だ。勝つには1票1票を掘り起こすほかない。あと一歩、皆さんの力をいただきたい」と訴えた。
玉城氏は本島各地や宮古、八重山で遊説し、支持者とのスキンシップを重ねている。那覇市で開いた女性の集会では、ギターを弾きながら政治理念を語る場面も。無党派層に人気の高い玉城氏の個人的魅力を前面に打ち出す。
共産、立憲民主、社民などに支援されるがあえて推薦は受けていない。玉城陣営の幹部は「沖縄の選挙は政党ではない。無党派層をいかに取り込むかだ」と強調した。
玉城氏は4日に読谷村で行った街頭演説で「絶対にヤマト政府が牛耳るような沖縄の未来にはさせたくない。勝つためにはあきらめないことだ。叫び続けていこう」と呼び掛けた。
古謝、玉城陣営とも「県民党」を標ぼうしており、告示日の9月27日に両陣営が開いた出陣式、出発式では政党代表のあいさつはなかった。
全国的に注目を集める選挙にもかかわらず、5日時点で著名な政党幹部が沖縄入りし、候補者と街頭活動するシーンも見られない。両陣営とも無党派層の取り込みを意識し、特定政党の突出を警戒している可能性がある。
今選挙では告示直前から台風が複数接近している。両陣営とも支持者に早期の期日前投票を呼び掛けている。