長引く臨時休校、どう過ごす 「普段できない学びにチャレンジ」

休校中に児童生徒が取り組むワークシートなどの課題を受け取る保護者=17日、竹富小中学校

竹富町内の小中学校でも臨時休校が長期化していており、保護者らは「離島に感染を広げるわけにはいかない」と休校に理解を示しつつも「成績の格差や学習の遅れが心配」「子どものストレスがたまってきたようだ」などの声もきかれる。前列のない事態だけに、教職員も保護者も試行錯誤がつづく。
 竹富小中学校(黒島善一校長)の5、6年クラスでは、担任が作った「ひとり学びの手引き」を参考に、児童が自分で時間割をつくり、家庭での学習に自主性と計画性を持たせるようにした。手引きの内容は教科書や問題集のほか、海洋学習で調べたいことをまとめる、野菜を育てる、絵を描く、工作をするなど。

 担任の親田拓之教諭は「休校期間だからこそ、さらに自分で考えて行動できるチャンス。普段できない学びにチャレンジしよう」と激励した。担任と児童とは電話などでコミュニケーションをとるようにしているという。
 保護者からは「娘と一緒に布マスクを作った。平時ならあり得なかった」「午前は学習、午後はクリエイティブな体験を一緒にしている」など、親子どうしの体験を大切にしているという声が多く聞かれた。
 また、無料の学習動画サイトを評価する声や、オンライン授業ができないかという声もあった。黒島校長は「家庭で自分ができることをしっかりやってほしい。休校が明けたら元気な顔に会えるのを楽しみにしている」と児童生徒にエールを送った。(隅田賢通信員)

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